学長室だより

7月に入りました

キャンパスの尋真館(研究棟)前のアジサイもオレンジホール(食堂)横のアジサイも青い色が深まってきました。新発田の赤谷地区では蛍が舞っているころではないでしょうか。早いもので7月に入り、1年の半年が過ぎたことになります。前期の学びも残りひと月になりました。新潟県も6月28日に梅雨が明けました。

キャンパス内のアジサイがきれいに咲いています

キャンパス内のアジサイがきれいに咲いています


 
梅雨とはいえ、夏のような暑さで先週25日土曜に群馬県伊勢崎市で40度を超え、6月として日本最高気温を記録しました。数年前の8月に新発田市に隣接する胎内市で40度を記録したことを思い出させます。日本は温帯から亜熱帯の気候に移りつつあるのではないかと、最近数年間思わされています。それは気温の上昇ばかりでなく、海流の変化によるサンマに代表される漁獲量や漁場の変化、梅雨の後半に最近毎年現れる線状降水帯による異常な降水量、台風の規模の巨大化や進路の変化、日本列島での樹木や草木の植生の変化、動物や昆虫の生息地域の変化などにも見られます。

それは経済活動を中心にした人間の地球環境に与える影響とは無関係ではないことが地球温暖化をはじめとしてさまざまなことから明らかにされています。また、そのためには世界の国々がグローバルな視点で一つになって連帯して環境問題に取り組んでいかなければならない状況です。しかし、その中で、ウクライナの戦争で国際社会が分断され、二極化がさらに顕在化している現状です。その駆け引きの中で、それを突破していく知恵が求められています。(山田 耕太)