ダビデの物語(3代目学長 鈴木佳秀)

ダビデの物語・ダビデ王位継承史その30[2012-11-02]

「タマルが兄アムノンの家に来てみると、彼は床に就いていた。タマルは粉を取ってこね、アムノンの目の前でレビボットを作って焼き、鍋を取って彼の前に出した。しかしアムノンは食べようとせず、そばにいた者を皆、出て行かせた。彼らが皆出て行くと、アムノンはタマルに言った。『料理をこちらの部屋に持ってきてくれ。お前の手から食べたいのだ。』タマルが、作ったレビボットを持って兄アムノンのいる部屋に入り、彼に食べさせようと近づくと、アムノンはタマルを捕らえて言った。『妹よ、おいで。わたしと寝てくれ。』タマルは言った。『いけません、兄上。わたしを辱めないでください。イスラエルでは許されないことです。愚かなことをなさらないでください。わたしは、このような恥をどこへもって行けましょう。あなたも、イスラエルでは愚かな者の一人になってしまいます。どうぞまず王にお話しください。王はあなたにわたしを与えるのを拒まれないでしょう。』(サムエル記下13章8節〜13節)と伝える伝承は、迫真的です。
侍女たちに付き添われてレビボットを焼き、鍋に入れた段階で、彼女たちは付き人と共にアムノンの指示で退出させられてしまいます。二人きりになったアムノンはタマルを抱き寄せ、本性を顕わにしたのです。異母兄妹同士の性的交渉は許されないことであり、騙されたタマルは必死に抵抗しました。(鈴木 佳秀)

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