ダビデの物語(3代目学長 鈴木佳秀)

ダビデの物語・ダビデ王位継承史その89[2014-01-10]

「バト・シェバが王をその部屋に訪ねると、非常に年老いた王は、シュネム生まれのアビシャグの世話を受けていた。バト・シェバは王の前にひざまずいて礼をした。王が『どうしたのか』と尋ねたので、彼女は言った。『わが主君、王よ、あなたの神、主にかけてあなたはこのはしためにお誓いになりました。「あなたの子ソロモンがわたしの跡を継いで王となり、わたしの王座につく」と。ところが今、アドニヤが王となりました。わが主君、王よ、あなたはそのことをご存じではありません。アドニヤは雄牛や肥えた家畜や羊を数多く屠ってささげ、すべての王子、祭司アビアタル、軍の司令官ヨアブを招きました。しかし、あなたの僕ソロモンは招きませんでした。わが主君、王よ、わが主君、王の跡を継いでだれが王座につくのか、お示しになることを、すべてのイスラエルは注目しています。このままで、わが主君、王が先祖と共に眠りにおつきになれば、わたしとわが子ソロモンは反逆者になってしまいます。』」(列王記上1章15節〜21節)
「主にかけてあなたはこのはしためにお誓いになりました」とバト・シェバが発言しています。神にかけて誓う場合、証人を必要とするのが通例です。誓約は自己呪詛を伴うため、祭司や預言者の立ち会いが必要だからです。ナタンがそこにいたことは、バト・シェバに語るべき言葉を授けたその発言内容から分かります。密約があったことは否定できません。アドニヤの焦りが分かるような気がします。即位式を急いだのは、王となってしまえば、密約など無視し、破棄できるからです。(鈴木 佳秀)

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