神を敬い、人に仕える(4代目学長 山田耕太)

2017年度 入学式式辞[2017-04-06]

2017.4.6入学式

入学式で式辞を述べる山田学長

 

新発田にもようやく春が巡ってきて、桜が咲くのも間近になりました。新入生の皆さん、ご家族の皆さん、ご入学めでとうございます。たった一度しか生きられないこの人生で、かけがえのない大学時代を敬和学園大学で学ぶことになった導きと恵みを覚えて、心から感謝申し上げます。ここに至るまで一人ひとりの学生には、それぞれ違った物語があったと思います。一人ひとりの学生が、悩みや不安を抱えつつも、大学のキャンパスで友人と出会い、先生と出会い、真理(本当のこと)と出会って、たくましく成長していくことを心から願っています。

敬和学園大学の教育プログラムは極めて多岐に渡っています。しかし、そこには木の根っこに当たる根本的な教育方針があります。それは「ミッション・ステートメント」に記されています。「ミッション」とは「使命」を意味しますが、敬和学園大学が「使命」とする教育方針を述べたものです。それは三つの柱で構成されています。

第一は、「キリスト教主義に基づく自由かつ敬虔な学風の中でリベラル・アーツ教育を行い」というキリスト教教育です。第二は、「グローバルな視点で考える…国際的教養人」という国際主義教育です。第三は、「隣人に仕える教養人」という地域主義教育です。すなわち、一人ひとりを大切にしてリベラルアーツ教育という人間らしく考え、人間らしく行動するための人間教育を行った上で、「対話とコミュニケーションとボランティア精神」という鍵言葉に要約される国際文化・英語文化コミュニケーション・共生社会の三学科の専門教育を施しています。

その中でも最近力を入れているのが、中長期ビジョンに記されている「隣人に仕えるための地域社会への貢献として、少子高齢化と地域格差の進む時代に、持続可能な社会の担い手を育成します」という地域社会に貢献する人物を育成し、「地域社会に対する奉仕の理念」を述べた地域主義です。

大学での学びは高校での学びと二つの点で異なります。最初に、高校での学びは、極端なことを言えば、試験のための学びと言ったらよいでしょう。中間試験や期末試験でよい点を取る、さらに入学試験でよい点を取ることを目的とした学びであったのではないでしょうか。大学での学びは、試験のための学びではありません。大学生活すべてが学びなのです。よい点を取るために学びではなく、生きる力をつけるための学びです。

次に、高校での学びは、先生が一方的に説明したり黒板に書いたりしたことを生徒が聞いたり、ノートに取ったりする「受け身の学び」でした。しかし、大学での学びは「受け身で、受動的な学び」ではなく、「能動的で、積極的な学び」、すなわち「主体的な学び」が求められます。それを大学用語では「アクティブラーニング」と呼んでいます。大学生活を豊かにし、充実させるには「アクティブラーニング」という「主体的な学び」を身に着けるか否かにかかっています。「主体的な学び」は先ほど読んでいただいた聖書の言葉によく表現されています。

第一に、「求めなさい」。自分から求めていく、という積極的な姿勢を持つことです。大学という状況の中では、具体的には講義や演習で語られることに対して、本当かなという「問い」や「疑問」を持つことから始まります。「求める」という積極的な姿勢を持てば「与えられるのです」、持たなければ「与えられない」のです。

第二に、「探しなさい」あるいは「尋ね求めなさい」。たくさんの事柄に対して「問い」や「疑問」を持つかもしれませんが、どうしても「知りたい」といういくつかの「問い」や「疑問」に対して誠実に向き合って、本当かどうか「調べてみること」です。スマートフォンやパソコンで調べるばかりでなく、辞書や本で調べてみることです。「そうすれば見つかるのです」「探さなければ見つからないのです」

第三に、「門をたたきなさい(正確には叩き続けなさい)」。さまざまなことを調べて自分が納得できる答えが見つかるまで執拗に求め続けるのです。そうすれば、困難な問題も「門が開かれる」ように、困難な問題の解決の糸口が見つかるのです。

「求め、探し、門をたたき続ける」という主体的で積極的な姿勢を身に着けることを心がけてください。そうすれば人生の道が開け、たとえ困難な問題にぶつかっても、門が開かれてくるでしょう。どんな父親でも愛する子に対してはよい物を与えます。同様に父である神は人間を愛して私たちの存在を根底から支えていてくださいます。皆さんがかけがえのない学生時代に悔いのない学びをして人生を切り開いていく力を身に着けて、愛と希望に溢れた幸せな生涯を送られることを心から祈ります。

2017年4月6日
敬和学園大学長 山田耕太

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