学長室だより

2009年1月16日号

昨年2008年の12月27日いらい、イスラエルによるガザ侵攻は、すでに3週間目にはいり、のべ110カ所を空爆。死者、すでに8百人を超えているという。そもそもイスラエル系とペリシテ系との戦いは紀元前13世紀に端を発するのであるから、すでに3千年以上の歴史をもつ。
北垣宗治・前学長による最後の卒業式の日(2003年3月20日)-米国式には19日- に米国によるイラク攻撃が開始された。北垣さんは卒業式の式辞のなかで、“Be still, and know that I am God.”ということばを引かれた。「力を捨てよ、知れ / わたしは神」(「詩篇」第46編10節。新共同訳、11節)。世界を支配するのは、米国でも、イスラエルでも、イラクでもない。この世の創造主である。いま、2009年1月、わたしもこのことばを全世界に向かって突きつけたい。
思えば、わたしの敬和学園大学6年は、このことばで始まり、このことばで終ることになる。われわれは「人間らしい心を備えた人間」として生きてゆこうではないか。(新井 明)