キャンパス日誌

【卒業生リレーエッセイ6】~日本語や日本文化の教授法を大学院で学ぶ丸山隆也さん~

日本の言葉と文化を伝えています

丸山隆也

(1996年度卒業 丸山隆也さん)


卒業後11年が過ぎ、また学生に帰ることになりました。4月から桜美林大学の修士課程に通います。敬和学園大学在学中に「日本語教師」という職業の存在を知り、10代のころから抱いていた「海外で現地の人々の暮らしや文化に触れたい」という夢が、「海外の人たち(特に子ども)に日本語や日本文化を教えたい」という志に固まっていったことが思い出されます。
アルバイトをしながら、日本語教師養成講座を受講し、資格を取得した時には卒業後3年が経っていました。その後は民間の国際交流団体の派遣で、3ヶ月間アメリカの小学校へ行って日本文化を紹介したり、東京の日本語学校で主に中国人の成人の皆さんに日本語や日本文化を教えたりしながら、経験を積むことに努めました。
2005年から2年間は、JICAのプロジェクトで、南米はボリビアのオキナワ移住地の日系3世の子どもたちに日本語を教えました。そこで、日本語を不自由なく話せるのに、読むことにはあまり熱意のない子どもたちがいることに気付きました。大学院では、そのような彼らの読むことに対する意識や行動を、移住地社会という環境に置いて掘り下げて研究し、あわせて自分の教授能力を磨く、という課題を持って取り組んでいきたいと思っています。(1996年度卒業 丸山隆也さん)