キャンパス日誌

阿賀北ノベルジャム2023プロローグイベントが開催されました

2023年度「阿賀北ノベルジャム」のスタートに伴い、参加者を募るプロローグイベント「AIと小説を作ろう!」が、敬和学園大学を会場に、ネット配信も同時に行うハイブリッド形式で開催されました。

阿賀北ノベルジャムとは、阿賀野川北部をテーマに、「著者」と「編集者」と「デザイナー」がジャムセッション(即興演奏)のように、ゼロから小説を書き上げ編集・校正して表紙をつけ、本にして販売までを行う「短期集中型の作品制作・販売企画」です。今年で4年目、過去18作品を生み出してきた地域発オンライン創作イベントです。

昨年の7作品

昨年の7作品

 

4年目となる今年は作品制作にAIを使うルールを初めて採用し、AIが編集者となり小説を執筆していきます。
このプロローグイベントでは、今年のテーマである「AIと小説を作ろう!」にあわせた講義とワークショップが行われました。

イベントには、阿賀北ノベルジャムアンバサダーであるアイドルグループNegiccoのMeguさんも参加しました。

アンバサダーのNegiccoのMeguさん

アンバサダーのNegiccoのMeguさん

 

最初の講義では、AIを使って創作活動を行う漫画家ユニット「うめ」の原作担当・小沢高広さんを迎え、AIを使った小説執筆を実演していただきました。
対話型AI「チャットGPT」を使いながら、「AIの回答にはもっともらしいウソ(ハレーション)がある。正確な事実の検索には不向きだが、創作には向いている」「壁打ちの相手として使う(例:AI家庭教師)」「苦手なものを代わりにお願いする」など、制作方法についての的確なアドバイスを解説していただきました。

小沢高広さんの講義「AIが阿賀北の魅力を小説で発信⁉」

小沢高広さんの講義「AIが阿賀北の魅力を小説で発信⁉」

 

後半のワークショップでは、阿賀北の未来をテーマに「ミニノベルジャム」を行い、実際にAIを使って短編小説を執筆しました。
最初に、舞台となる新発田市、敬和学園大学、一般的な短編小説の傾向を調べた上で、チャットGPTに「2060年代、舞台は敬和学園大学。主人公は30代女性」などと条件を設定し、編集者としてAIが示していく案内を改良しながら、約1時間という短い時間で短編小説を完成させました。

AIを使った小説執筆の様子

AIを使った小説執筆の様子

 

実際にAIでの執筆について、参加者からは「未来の可能性を感じた」「貴重な体験をさせてもらった」「うまく使っていけば、便利なことがわかった」と、感想が寄せられました。
*完成した小説「キャンパスの月、約束の場所」はこちらからお読みいただけます。

阿賀北ノベルジャム実行委員会が運営していきます

阿賀北ノベルジャム実行委員会が運営していきます

 

今年度の阿賀北ノベルジャムは、開会式と授賞式はハイブリッド(対面+オンライン)で行いますが、その他のイベントはオンラインで開催し、定期的に作品の制作状況をインタビュー形式で配信します。
<今後の予定>
・開会式:10月21日(土)~10月22日(日)
・プロット: 11月4日(土)または11月5日(日)
・初稿: 11月25日(土)または11月26日(日)
・完成稿: 12月23日(土)
・グランプリ授賞式 未定(3月を予定)
阿賀北ノベルジャム公式ホームページからもご覧いただけます。
 

地域に暮らす読み手との相互作用から作品が生まれるその瞬間を、ぜひ見届けてください。
 
#敬和学園大学
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#松本淳