キャンパス日誌

【チャレンジ学生28】人文学的歴史の楽しみ方

人文学的歴史の楽しみ方

チャレンジ学生(飯沼さん)

お母さんと清水寺にて(左が飯沼さん)

最近、“歴女”という言葉が流行っています。親の影響で11歳から歴史オタクをしている私としては、少々困惑気味です。しかし、歴史に興味を持つ方が増えているのはうれしいことです。
今回は一人、面白い歴史上の人物を紹介させていただきます。
皆さまは松永久秀という人物をご存知でしょうか。乱世の梟雄と呼ばれ、普通の人にはできない悪事を三つ―主君殺し・将軍殺し・大仏殿焼き討ち―為したと信長に言わせた人物です。また、その信長に対しても二度ばかり謀反を行っています。最後は、信長に「茶器を渡せば許してやる」と言われたにもかかわらず、その茶器とともに爆死しました。こんな人物は、歴史上初めてと思えます。
そんな松永氏は、領民には善政を敷いていたそうです。また、教義が理不尽ではないからとクリスチャン弾圧をしなかったり、日本で始めてクリスマス休戦をしたりと、キリスト教とも深く関わっていました。
彼一人を見るだけでも、人間の二面性について考えされられます。年号を覚えるより、こうして逸話や人物評から歴史を楽しんでいます。(国際文化学科3年 飯沼なつみさん)