キャンパス日誌

【卒業生リレーエッセイ13】~ラジオパーソナリティーとして活躍する内山優希さん~

笑顔をつくる話しかた

内山優希

2007年度卒業 内山優希さん


私の中で「話す」ことはとても日常的なことで、難しいことだとは思っていませんでした。しかし今、この「話す」ことの難しさに、「伝える」ことの大変さに直面しています。ただ言葉を並べればよいのではなく、常に聴く側に自分を置かなければいけないこと、話すことの奥深さに日々悩まされ、挑戦し、反省を繰り返しています。
敬和での4年間は充実し、素晴らしい仲間にも恵まれていました。今思い返しても自然と顔がほころんでしまうくらい、よい思い出と経験に溢れています。いつもの仲間とあの指定席、初めての一人暮らしや、課題の多さに頭を抱えたこと、そして海外での生活は、私にたくさんの“目”を与えてくれました。大学生活は今でも、私を支えてくれるモノの一つなのです。
その大学から離れて地元に就職、社会人生活は順調な滑り出しでした。しかし、「民事再生」から退職勧奨。入社から10ヶ月目のこと、新入社員は全員その対象者でした。しかし幸運なことに、私はここで転機を迎え、思ってもみない仕事に就けるようになったのです。
『ラジオ局』=未知の世界。ラジオ局がどんな所なのか、その仕組みを知ることからはじまり、裏方の作業などを順々に覚え、発声練習やニュースの読み方やCM…、5分のニュースのために1時間以上も練習しました。

内山優希2

FM上越「すまいるカフェ」のスタジオにて


ニュースを担当してから半年が過ぎましたが、まだまだ自分の理想どおりには読めていません。録音した自分の声を聞きながら、分かりやすく、きちんと伝わるように、テンポ・リズム・トーン・間・強調する所などを模索する毎日…、リスナーの方からの言葉にいつも励まされます。
最近は、メイン・パーソナリティーのアシスタントをやらせていただき、この10月から週に2回お昼の放送を担当しています。本番5分前、きっといつまで経ってもこの時間は緊張するのでしょう。「こんにちは!時刻は11時をまわりました…」今日も私の特別な4時間が始まります。リスナーの皆さんが笑顔になりますよ~に!(2007年度卒業 内山優希さん)