キャンパス日誌

第14回卒業式答辞(坂井万里央さん)

卒業生代表の坂井万里央さん(共生社会学科)

卒業生代表の坂井万里央さん(共生社会学科)


 

本日は、新井学長をはじめ諸先生方、ご来賓の皆さま、保護者の皆さまのご臨席を賜り、このような盛大な式典を挙行していただききましたことに、卒業生一同厚く御礼申し上げます。入学したばかりのころは、長いと感じていた4年間の大学生活も、本日で最後だと思うとそのあまりの早さに驚いてしまいます。この4年間、私たちは自らの生き方と世の中を見つめ、多くのことを学んできました。敬和学園大学での学びは、単に学問の押しつけではなく、キリスト教精神に基づくリベラルアーツ教育の下で私たちの個性と可能性を大きく引き出してくれるものでした。このようなすばらしい環境でのびのびと過ごすことができたのは、本日この式典にお集まりいただききました、敬和学園大学関係者の皆さま、御列席の来賓の皆さま、私たちの背中を押し、励ましてくださった先生、先輩方、常に温かい目で見守ってくれた家族、周囲の皆さまのご支援の賜物と感じております。

人間関係が希薄であると言われる現代、混沌とした社会の中で、漠然とした不安を抱え生きている人が大勢います。私も、そのような社会に生きる若者の1人でしたが、本学で学ぶことにより、生きる意味とは、自分が何をすべきなのか、日々の一瞬一瞬に意味を作り出していくものであると知り、使命感を持って生きることがいかに大切であるかを深く学びました。使命感を持って生きること、それは今の時代を生きる若者にとって最も必要な事のように感じます。自分が行うべき事は何か?自分に与えられた使命を模索しながら生きていくことは、同時に生きる目標を探すことです。生きる目標は、人生の道標となり、それを見つけることで私たちは自分自身の道を見失わずに生きることができると思います。

大学生活の中、人生のでこぼこにつまずいた時、支えてくれたのは多くの友人や先生方、職員の方々でした。人間は優しさでつながっていると感じることができ、その優しさが私の中の自信を育ててくれました。敬和学園大学で学んだ全ては、これからの人生の中での大きな糧となり、共に生きてきた人々の優しさが、私たちの背中を押す勇気となるでしょう。
4月から私たちは別々の道を歩き出します。人生という長い道のりの中で考えれば、大学生活という4年間はとても短いものですが、本学で過ごした4年間はかけがえのない日々であり、自分自身を大きく成長させる4年間でした。これからの人生では、今まで以上に困難なことが多いでしょう。しかし、どんなに大きな壁にぶつかったとしても、自分自身の中の可能性を信じ、まっすぐに進んで行きたいと思っております。何分未熟な私たちです。卒業後もこれまで同様、皆さまのご指導、ご鞭撻を賜りますよう心からお願い申し上げます。
最後になりましたが、今日まで私たちに温かい励ましと真摯なご指導をくださった、新井学長、諸先生方、さまざまな形で私たちの生活を支えてくださった職員の皆さまに、心からの御礼を申し上げます。皆さまのご健勝とご多幸、敬和学園大学のより一層の発展をお祈りして、答辞とさせていただきます。

2008年3月19日
卒業生代表 坂井万里央(共生社会学科)