キャンパス日誌

【学生インタビュー】グローバルとローカルな実践から多角的視点が養われました

アメリカでの研修で、文化や年齢を超えたコミュニケーションの仕方を学びました。同時に、地元企業の方々との活動ではビジネスの動かし方を実践しました。グローカルな視点が身につき、社会に出る準備が整ったように思います。 (国際文化学科4年 須佐颯芽)

海外や地域での挑戦から見えてきた社会で活躍するための課題

海外や地域での挑戦から見えてきた社会で活躍するための課題

須佐さんは特待生として入学しましたね。

-- 小学年から英語塾に通っていたおかげで英語が得意科目でした。高校の先生の勧めで英検を取得し、資格特待生として入学しました。

得意な英語を生かした活動はできていますか?

-- 外務省のプロジェクトでアメリカと日本の学生の文化交流プログラム「KAKEHASHIプロジェクト」に敬和学園大学が選ばれ、そのメンバーとして参加しました。学生のうちに海外に行きたいと思っていたことが、思わぬ形で実現できました。

「KAKEHASHIプロジェクト」ではどんなことをしましたか?

-- コロナ禍のため、最初の交流はオンラインでした。コロナが落ち着いた2年目、ようやくアメリカに行くことができ、交流を続けてきたハワード大学の学生たちに直接会うことができて本当にうれしかったです。滞在は1週間で、アメリカの黒人文化を深く理解するため、博物館や大使館をまわり勉強会や発表を重ね、とにかく忙しく過ごしました。私は一つ年上のテリーとバディを組んで行動していましたが、どちらもおちゃらけるタイプで「兄弟みたい」と言われるほど仲良くなりました。

KAKEHASHIプロジェクトでアメリカ・ワシントンD.C.に留学しました、左下は親友のテリー。

KAKEHASHIプロジェクトでアメリカ・ワシントンD.C.に留学しました、左下は親友のテリー。

 

チームリーダーだったそうですね。

-- 先輩が多いチームの中で、あえてリーダーに立候補しました。チーム内で仕事をふる、期日を守るように働きかけるという役割の中で、最初は自分の意見を出しすぎてうまくいかないこともありました。その反省から2年目はやりすぎないように全体を見ながら声をかけて、調整しました。チームを動かすためのバランス感覚が身についたと思います。

地域の中でも活躍していると聞いています。

-- 地域の企業に勤める社会人で構成する「ローターアクトクラブ」が新たに大学生もメンバーに加えることになり、最初の大学生メンバーの一人として、地域の交流の輪を広げる活動をしています。先日は、新発田市で「ハンバーガーフェス」を開催し、運営や出店に関わりました。

活動からの学びはありますか?

-- 「ハンバーガーフェス」では、老舗菓子店の新柳本店さまにお声がけし、生どら焼きを「スイーツバーガー」として販売しました。イベントの宣伝を兼ねて、各地のロータリークラブにお邪魔して事前予約を行い、予想を上回る数を販売できました。イベントの集客にもつながり、また予約のおかげで調達数も把握できました。複数のポイントをうまく組み合わせて動かすことで、ビジネスがまわることを実践から学びました。また、活動を通じて、普段お会いすることが難しい企業の方々と深いつながりができて、社会に出ていく準備が整ったように思います。

新発田市で開催した「バーガーフェス」ではビジネスのコツを掴めたように思います。

新発田市で開催した「バーガーフェス」ではビジネスのコツを掴めたように思います。

 

将来はどのように考えていますか?

-- いとこがコンサルタントをしており、政府と関わる仕事もしていて日本の代表という感じでかっこいいなと憧れています。私も日本のよさを海外に打ち出していけるような仕事に就きたいです。

地域学で出会った地元の企業の方とコラボレーションし、大学内でオリジナルのお弁当を販売しました。

地域学で出会った地元の企業の方とコラボレーションし、大学内でオリジナルのお弁当を販売しました。

 

担当教員から見た須佐颯芽さんの成長

もともと好奇心が強い上に「さまざまな経験を得たい」という思いがあって、学内外のたくさんの活動に参加しています。活動を通じて、知的なものを得たことはもちろんですが、社会性も大きく育ったと思います。リーダーやサブリーダーとして、自分自身が積極的に行動するだけでなく、チームメンバー全員を前の方に引っ張ってくれました。将来の仕事については、さまざまな選択肢を探り、可能性を広げているところかと思います。すでに行動力は申し分ないので、リベラルアーツのより深い学び、例えば哲学などにも挑戦してもらえると、さらに活躍できる人になれるのではないかなと期待しています。(国際文化学科教授 富川尚) 

須佐さんと富川教授

須佐さんと富川教授