キャンパス日誌

【学生インタビュー】貴重な国際交流の経験を通して英語を学び、英語で学ぶ意味を知る

新型コロナウイルスがまん延する前にアメリカに留学し、異文化理解のためには、自分自身が積極的に一歩前に出ることが必要だと学びました。コロナ禍でもオンラインでの国際交流活動を続け、異文化と同時に日本の魅力も再発見できました。 (英語文化コミュニケーション学科4年 清野樹里)

国際交流で培った英語のスキルで世の中をもっとすてきにしたい

国際交流で培った英語のスキルで世の中をもっとすてきにしたい

まずは敬和学園大学を選んだ理由を教えてください。

-- 国際関係を勉強したいと思ったこと、フランス語の授業を選択できること、それと高校時代にがんばっていた英検の実績を評価してもらえることが入学の理由でした。

姉妹校への留学を経験しましたね。

-- 2020年の2月から3月にかけて、ちょうど新型コロナウイルスで大変になる直前までだったんですけど、アメリカのノースウェスタン大学に留学しました。午前中は英語の授業、午後は外に出て博物館で地域の歴史を学ぶという感じで、楽しみながら留学できました。

留学を通して自身の変化を感じた部分はありますか?

-- 一番実感しているのは、自分の考えを相手に伝える時の、気持ちの大切さに気づけたことです。私はそれまで授業中に積極的に手を挙げたり人前で発言をしたりするタイプではなかったんです。でも、留学を経験し、今ではまったく違う自分になったと思えるくらい積極性を持てるようになりました。

ノースウェスタン大学への留学では、自分から考え、行動することの大切さを知りました。

ノースウェスタン大学への留学では、自分から考え、行動することの大切さを知りました。

 

それは留学中に何かポイントとなるできごとがあったのでしょうか。

-- 留学先でのボランティア活動に参加した時、そこはWi-Fi環境がありませんでした。それで、翻訳アプリが使えなくて、聞き取れないことも含めて自分で理解しないといけなくなったんですね。その時にアイコンタクトを学んだり、一歩前に出る勇気を身につけて、コミュニケーションの面でとても成長できたと思います。

今、力を入れている活動は?

-- 「KAKEHASHIプロジェクト」という外務省主催の日米学生交流の事業があるのですが、敬和学園大学から参加する28名のうちの1人として、私も参加しています。グループに分かれてワシントンD.C.のハワード大学の学生とオンラインで交流しています。1年生の時に留学で異文化間でのコミュニケーションの基礎を学び、今、このプロジェクトを通して本格的に国際交流を学んでいるという感覚があります。

KAKEHASHIプロジェクトではチームリーダーを経験しました。

KAKEHASHIプロジェクトではチームリーダーを経験しました。

 

「KAKEHASHIプロジェクト」の学びではどんなことが印象に残っていますか。

-- 日本での日常生活で当たり前にあるものに、実は意外な魅力や発見があることに気づけたことです。プロジェクトの中で、私はお米をテーマに日本を紹介したのですが、お米は食べるだけでなく、レジ袋やおもちゃに利用されていることをその時に初めて知りました。海外の人に日本を伝えようと努力することで、私たちも日本の魅力を再発見できたと思います。

コロナ禍にあっても、オンラインでデンマークとつながる授業で異文化を学びました。

コロナ禍にあっても、オンラインでデンマークとつながる授業で異文化を学びました。

 

将来の展望についても聞かせてください。

-- 私は、留学やKAKEHASHIプロジェクトの経験、そこに大学の授業で学んだSDGsの視点をプラスして、これからの社会全体の豊かさにつながるような、「人が生きることの土台づくり」をする仕事に取り組みたいと考えています。

担当教員から見た清野樹里さんの成長

3、4年次の2年間、彼女の授業を担当しています。それは私にとってもとてもラッキーなことです。彼女は勉強熱心なだけではなく、誰にでも優しく接することができるし、授業態度もよく、他の学生にいつもよい影響を与えてくれます。英語だけでなく社会問題に興味関心があるのも彼女のよいところで、インターネットなどを利用して普段からたくさんの記事に目を通しているようですね。例えばジェンダー問題のような難しいテーマでも、なぜそれが正しいか正しくないかをきちんと説明できる深い知識を彼女は持っています。これからも英語を学ぶと同時に、英語で世界を知ることをもっと続けていってほしいです。(英語文化コミュニケーション学科教授 グレゴリー・グッドマーカー) 

清野さんとグッドマーカー教授

清野さんとグッドマーカー教授