キャンパス日誌

【学生インタビュー】状況に応じた対応をすること、教室での学びを現場で深めています

英語科教員を目指して教職課程で学んでいます。「児童英語教育プログラム」では、現場経験を通じて、子どもたちの個性や状況に応じた対応ができるようになりました。コロナ禍では、オンラインで小学校や子供たちの自宅につないだ授業も実践できました。 (英語文化コミュニケーション学科4年 山口瑛莉華)

教室での学びを現場で深める山口瑛莉華さん

敬和学園大学を選んだのは、どうしてですか?

-- 中学生の時、とてもいい英語の先生との出会いがあったんです。その先生に憧れて、当時から「自分も将来こういう先生になるんだ」と教職課程のある大学に進むことを決めていました。その中で敬和学園大学は教員採用実績が高く、何より両親が学んだ大学なので、安心して進学できました。

教職課程ではどんなことを勉強しているのでしょうか。

-- 英語をどのように子どもたちに教えるかということを中心に、教育者として知っておくべき子どもたちの発達や心理について、多角的な視点で学んでいます。

教職課程で一緒に学ぶ仲間たち。メンバーに恵まれました。

 

「児童英語教育」にも参加しています。教職課程との学びの違いを教えてください。

-- 教職課程との学びの違いを教えてください。教職課程で学んだことを、児童英語教育で実践しているという感覚があります。指導案を作成したり、クラスメイトを子どもに見立ててさまざまな教材を使って授業をしたり。最近は、実際に小学校とオンラインでつないで授業をさせてもらいました。

聖籠町での「キッズ英語教室」で先生をしました。

 

コロナ禍で教育のスタイルも変化しています。対応はどうですか?

-- 私は、アメリカ留学中に新型コロナウイルスの感染が拡大し、途中で帰国せざるをえなくなりました。でも、留学先と大学が協力してくれて、残りのプログラムをオンラインで終えることができました。そんな風にコロナ禍だからこそ工夫して学べるポジティブな面もあります。例えばオンラインで学校と子どもの自宅をつないでみると、家の中にあるものすべてを教材にすることができます。他にも県内外の複数の学校を同時につなぐことで、空間を越えて違う場所にいる子どもたち同士のコミュニケーションが生まれますし、そういう今までとは違う新しいスタイルの学習ができるようになってきたことがおもしろいです。

姉妹校であるアメリカ・ノースウェスタン大学に留学しました。

 

インターンシップで小学校の現場を経験しましたね。

-- はい、小学校で何度かインターンシップの体験をさせてもらいました。実際に教育のプロの現場を知ることはとても貴重な経験でした。子どもの褒め方一つにしても、やっぱり経験を積まないといけないなと感じました。「褒めて伸ばす」というのはメソッドとして学びますが、実際にどんな言葉をかけてあげたらいいのかは、現場を経験してみないと分からないです。実践を経験できたからこそ、「授業で学んだあの理論はこういうことだったのか」と理解できたこともたくさんあります。

将来についての具体的なイメージはありますか?

-- 中学校の英語教員になることを目標にしています。でも、ただ教員になるだけじゃなくて、もっと子どもを内側から支えられる仕事ができたらいいなと思っています。学力を向上させることに限らず、子どもが心も身体も健康になれるような支援をしていきたいです。

担当教員から見た山口瑛莉華さんの成長

山口さんは、一見おしとやかで控えめな印象ですが、自分の考えをしっかりと持ち、何事にも積極的に取り組むことのできる学生です。教職課程におけるチームワーク、地元の小学校でのインターンシップのリーダー、姉妹校であるノースウェスタン大学での留学体験(語学研修+ボランティア活動)、バレーボール部の部長など、相手の立場や思いに配慮しながら、全体をまとめていくことのできるリーダーシップと行動力は、彼女ならではのものです。ご両親も敬和学園大学の卒業生という山口さん。敬和学園大学での幅広い学びで培った豊かな人間性を、将来の教え子たちの教育にぜひ生かしてほしいと願っています。(英語文化コミュニケーション学科教授 川又正之) 

山口さんと川又教授