チャペルのひびき

一人一人に備えられている未来を信じて

アッセンブリ・アワーにおいては、本学の卒業生で中米のコスタリカ在住の金田彩夏さんをお迎えし、軍隊を持たない、世界で一番幸せな国と呼ばれるコスタリカという国について、また金田さんがコスタリカに住まわれることになったきっかけと経緯、また、ご自身のこれからの抱負について、お話しを聞く機会を与えられました。敬和での学び、また、神さまから与えられた自らの生の意味を、日本と世界を結ぶ懸け橋となることと思い定め、異文化の中で生きることの難しさを味わいつつも、着実にその歩みを進めておられる金田さんの姿は、本学の学生たちにとってよき指針となったことでしょう。それに先立つ、チャペル・アワーにおいては、「ヨハネ福音書」に記された目の不自由な人に関して語られたイエスの言葉から、人の人生は、その人の過去からではなく、むしろ、その人のために愛なる神が備えてくださっておられる未来から理解されなければならないことを教えられました。教師として、一人ひとりの若人に神さまから備えられている将来を信じ、祈りつつ、教育の業に仕えることの大切さを心に留めたく思います。(下田尾 治郎)

Ⅰ.チャペル・アワー 
説教 「神の業があらわれるため」 宗教部長 下田尾治郎 先生
20160708チャペル・アッセンブリ・アワー1

Ⅱ.アッセンブリ・アワー
講話 「Happy Country ? ~コスタリカ人から学ぶ幸せのかたち~」 本学卒業生 金田彩夏 さん
20160708チャペル・アッセンブリ・アワー2

<参加学生の感想>
感想1) 過去が現在を否定するのではなく、未来から現在を見なければならないという先生の言葉が、私の日々の考え方を見つめ直すきっかけになりました。私はいつも過去がこうだから今こうなっているんだ、という考え方だけだったので、今回の下田尾先生のお話と、聖書の一節は新鮮で救われた気がしました。未来から現在を見ることで、自分の気持ちも楽になるし、人を助けることができると思います。金田さんのお話を聞いて、海外ボランティアに興味があるのでとても楽しかったです。敬和にかつてあったKIVがなくなってしまったのは残念です。
感想2) コスタリカの人々は日々を楽しんでいるなと思いました。嫌なことも多くあるとは思うけれど、それはそれで大丈夫と言いきかせていると思いました。幸せというものは、よいことと悪いことの繰り返しなのだと感じました。よいことばかりではなく悪いことがあるからこその幸せだと思いました。ストレスもあるけれど、日々を楽しんで過ごしていきたいと強く感じました。
感想3) 金田さんのお話を聞いて、本当に幸せそうに自己紹介するので、コスタリカはとても幸せな国なんだなぁと思いました。百聞は一見にしかずではないですが、金田さんのお友達や旦那さまの写真を見れて、実感しました。そして行動力に驚きました。語学力も充分ではなくて外国へ行くのに足踏みしていたので・・・思い切って行ってみたくなりました。私も一度でいいからコスタリカへ行って、幸せのおすそわけをしてもらいたいです。