チャペルのひびき

誰も心の外におかないために

「サンタ・プロジェクト」を覚えて守りました。クリスマスの時期を病院で過ごさなければならない子どもたちに、書店と病院と市民の方々との連携のうちに本を届けようとの活動です。山﨑由紀先生がアメリカ留学中に経験されたお話をもとに、前宗教部長の大澤秀夫先生が立ち上げたこのプロジェクトは、昨年より、「俺たちのバイブル」と「Art Style of KEIWA」の二つの学生サークルによって担われることになりました。多くの人々の心の外に置かれていた羊飼いに真っ先にクリスマスのよき知らせが告げられたとの聖書の物語が伝えることは、神さまの心の外におかれている人など一人もいないということ。このプロジェクトを通じて本を手にした子どもたち一人ひとりの心に暖かな光が宿るよう、心から祈ります。アッセンブリ・アワーでは、内定を受け取り卒業後の進路の定まった4年生たちから、就職活動に関する貴重な体験談を聞くことができました。丸畠宏太先生との掛け合いのもとで披露されるお話を通して、就活に関しての具体的なイメージを抱くことができたことと思います。まだ遠い先のことのように感じられるかもしれませんが、意外とその時は早く訪れるものです。学生生活一日一日を大切にしながら、やがて社会において隣人に仕えるための力を確実に培っていってほしいと願います。(下田尾 治郎)

Ⅰ.チャペル・アワー 
説教 「サンタ・プロジェクト ~敬和から広がる贈る心~」 宗教部長 下田尾治郎 先生、俺たちのバイブル
20161118チャペル・アッセンブリ・アワー1

20161118チャペル・アッセンブリ・アワー2

Ⅱ.アッセンブリ・アワー
講話 「就職活動について」 就職委員長 丸畠宏太 先生
20161118チャペル・アッセンブリ・アワー3

20161118チャペル・アッセンブリ・アワー4

<参加学生の感想>
感想1) 下田尾先生のお話を聞いて、自分は本当に丈夫で全く病気をしないので、病室で不安な思いをする子供の気持ちを想像することしかできず、心から理解はできていないと思います。なので、お子さんやご自身が大変な思いをたくさんされた下田尾先生のお話は貴重なものに感じました。病気にかからないことはありがたいことですが、自分は関係ないと思わず、人の気持ちを理解する姿勢は常に持ちたいと考えます。
感想2) 山﨑由紀先生の書かれた文章がすごく心にしみた。「贈る人」・「行動する人」どのイメージも最近、私が忘れかけていたことだった。与えられることが当たり前になりすぎて、感謝の心や自らが贈る喜びをどこかに置いてきてしまっていた。サンタ・プロジェクトは贈ることに参加できる素敵な企画だと思った。
感想3) 病気の子どもたちに本を贈るというプロジェクトがあるのは知らなかった。日本でももっと多くの所でやってたくさんの子どもたちが助けられたらいいと思った。今は、自分が何をしたいか全然考えられないけど、今回の話を聞いてみると自分をまず見つめてみることが大切だと思った。
感想4) 就職は本当に大変でたくさん落ちてイライラしてしまうが、先輩方はそれを自分の悪いところなど教えてもらうところでもあると言っていた。遊ぶときは遊ぶ、自分がやりたいことがわかったらそれに全力で取り組むことが就職に役立つと思った。
感想5) 就職活動について、一年生だからと思っていましたが、今からもしっかり考えておくべきであると焦りを感じました。就きたい職業は明確に決まっていません。早いうちから目標が見えている方が日々意識するものも違うと思います。今日のお話をきっかけにどのような仕事があり、どのようにすれば就職できるのか、どれほどのレベルが求められるのか、自主的に調べるべきと思いました。