チャペルのひびき

異文化理解の3段活用

学生伝道週間として用いられました。共生社会学科3年の五十嵐光くんが、敬和学園高校の時に経験した寮生活について、失敗談をふまえながら、ユーモアたっぷりに話してくれました。今、再び、敬和学園大学学生寮での2度目の寮生活を始めるにあたって、いかなる心構えを持ちながら臨んでいるのか、また、生活もバックグラウンドも異なる他の人と共同生活をするに際して、何が大切なことなのか、考えるところを聴くもの一人ひとりに届く言葉で語ってくれました。過去の恥ずかしかった過ちも、未来への財産となるということを深く知らされました。アッセンブリ・アワーにおいては、JICA東京国際センター市民参加協力調整員であられる本田龍輔先生が、若きころ、海外青年協力隊として参加した、パプア・ニューギニアでの体験を通して、異文化に生きる人々と共に生き、またそれらの方々を支えるにあたって大切なことを教えてくださいました。異文化を受け止めるにあたっての3段階strange, different, interesting と進むプロセスを踏まえることは、私たちの日ごろの他者との間での人間関係においても、当てはめることができることだと思います。(下田尾 治郎)

Ⅰ.チャペル・アワー 
説教 「これまでとこれからの寮生活」 共生社会学科3年 五十嵐光さん
20161111チャペル・アッセンブリ・アワー1

Ⅱ.アッセンブリ・アワー
講話 「世界で働く~私のパプアニューギニア奮闘記~」 独立行政法人国際協力機構(JICA)東京国際センター市民参加協力第一課 市民参加協力調整員 本田龍輔 先生
20161111チャペル・アッセンブリ・アワー2

<参加学生の感想>
感想1) 光さんと同じ寮で3年間を過ごした僕にとって、光さんのお話は共感の連続でした。寮で過ごすことは人間として日々成長していくことを実感できました。また光さんの寮に対する真剣な想いは本当に素晴らしいと思います。一つの物事に対して熱中できるということは人としての幸せを手に入れていることだと思いますし、現状でそのような幸せを手に入れている光さんのことを羨ましいと思いました。僕も高校時代の寮生活、学校生活、部活動のような幸せを見つけたいです。
感想2) 光さんの話はとてもおもしろかったです。体験されたことをおもしろおかしく話してくれて寮生活も楽しそうだと興味が持てました。また、見た目で偏見を持たないというのは私もすごく大事だと思うので、大切にしていきたいと思います。
感想3) パプアニューギニアの現状を映像とお話からとても理解できました。パプアニューギニアの自然は日本で生活する中では、なかなか見ることのできない豊かさでした。最初にアメリカの新聞社が言っていた「この国には何もないが、全てがある」という言葉、そのとおりだと思いました。このような活動に興味がある僕からしたら、とても関心の持てる」お話でした。ですが、若者にとって海外で仕事をするということは多くの理由から敬遠されがちですが、その壁をぶちやぶれるくらいの力を持ちたいと思いました。語学力やコミュニケーション能力、チャレンジ精神などさまざまな能力を身につけたいです。
感想4) 高校生のころから青年海外協力隊やJICAに興味を持っていたので今回経験者の方からお話を聞けてよかったです。国際協力は他人事ではなく、当然なことだと思います。自分にできることは必ずあるからやってみるべきなんだと改めて思う素晴らしい講演でした。Strange→Different→Interestingの異文化理解の三段活用はとても勉強になりました。グローバル人材になれるように日々努力していきたいと思います。