チャペルのひびき

困難に立ち向かう覚悟

2020年度最初のチャペル・アッセンブリ・アワーの時間は、入学礼拝として守りました。遠隔の方法であろうとも、このように新入生を歓迎する礼拝を持てたことの恵みを感謝をもって覚えます。礼拝中では、山田耕太学長先生が、「困難に立ち向かう覚悟」と題し、力強いメッセージを語ってくださいました。今は、未曽有の困難な時期。でも、そうであるからといって尻込みすることなく、むしろ、その困難に勇気をもって立ち向かっていってほしい。その覚悟をもって生きるところに、一人ひとりにとっての唯一無二なる「勇ましく高尚なる生涯」(内村鑑三)が開かれてゆくのだということを、学長先生は教えてくださったのだと思います。また、一人ひとりの新入生の人生には、その人だけに備えられている特別な目的があること。その目的を、本学での4年間を通して、じっくり探していってほしいと伝えてくださいました。そのような目的を持った唯一無二なる人生とは、自分のためだけに生きる人生ではなく、「隣人」(助けを必要とする人々)を支え、そのような人々と共に生きることによって形作られてゆくものであることをも、知ることがゆるされました。学生より提出された課題(ミニレポート)より、一人ひとりが、真摯な思いをもって学長先生のメッセージを受け止めてくださったことを知ることができ、まことに幸いでした。(下田尾 治郎)

Ⅰ.チャペル・アッセンブリ・アワー 
入学礼拝「困難に立ち向かう覚悟」 学長 山田耕太 先生
20200508チャペル・アッセンブリ・アワー1

<参加学生の感想>
感想1) 山田学長のお話を聞いて、人生の中で一番大切なことは、自分らしさを大切にするということだと感じました。特に、「人が大勢通る道を行くのではなく、あなたらしい道と生き方を選ぶことが大切」という話を聞いて、それぞれに与えられた困難を他人と同じ生き方や考えで乗り越えるのではなく、自分に合う方法を考えたり、自分ができることを考えたり、といった自分らしい生き方や考え、選択をして困難を乗り越えることが大切だと感じました。
感想2) 山田学長のお話を聞いて心に残った言葉が2つあります。1つ目は「狭き門より入れ」という言葉です。困難にぶつかった時や選択の岐路に立った時、多くの人が歩いていくような容易で広々とした道を行くのではなく、たった1人でも自分らしい道を選んでいくのが大切という言葉がとてもいいなと思いました。自分らしい生き方や道はすぐには分からないかもしれませんが、4年間でさまざまなことを学び、さまざまな人に出会う中で私らしい生き方を見つけられたらいいなと強く思いました。2つ目は「さまざまな困難はあるけれど、それに耐えられるように逃れる道をも神さまは用意してくださる」という言葉です。
感想3) 山田学長のお話で最初からこういうことになり困難に立ち向かう覚悟を持つことが必要とおっしゃっていて、そのとおりだと思いました。大学最初の困難を自分でしっかり乗り越える力が自分に必要そうだと思いました。先生がお話の中で「狭き門より入れ」とおっしゃり、その意味を聞いて心に残りました。人生いろんな困難になったとき人々が歩きやすい道を歩くのではなくひとり分の自分らしい道を歩くべきと聞いてなるほどと思いました。また、内村鑑三が言っていた言葉で第一に「金儲けをする」第二に「事業を始める」第三に「思想を残す」第四に「誰にでもできることを探す」この四つにはどれも才能が必要である。そしてその第四は自分らしい道を歩むことと聞いて、自分にある才能を見つけようと思いました。
感想4) 私は今回新型コロナウイルスという未曾有のできごとにより入学式が中止になってしまったことに落胆していました。しかし、このように先生方が動画を手段として私たち新入生を歓迎してくださったことをうれしく思います。また、山田学長のお話で大学の歴史の中で授業がなくなったことがあるということを知りました。大学紛争のころは支え合うべきはずの大学と学生が対立してしまい大きな混乱を引き起こしたと思いますし、太平洋戦争なんていったら授業どころか自分たちの未来までも失ってしまう状況だったと思います。そう考えると私たちは確かに新型コロナウイルスによって未曾有の事態へと追い込まれてしまいましたが、こうして先生方が祝福してくださったり、平和に過ごせていることを幸せに思います。その上近年ではインターネットの普及によりオンライン授業を受けることができます。私はこのことに感謝しながらしっかり授業に取り組み、私らしい人生を歩めるように日々過ごしていこうと思います。