チャペルのひびき

You can make a difference

 「あなたがたは地の塩、世の光である」と言われたイエスの言葉を、先週のチャペルで学びました。この言葉はまた、敬和学園大学に学ぶ1人ひとりに向けられた言葉であることを、心に留めたいと思います。痛み傷つき、壊れかかったこの暗き世界の中にあって、主イエスによってもたらされた神の愛の光の反映として、希望の灯をともす務めを私たちに委ねてくださっておられるのです。それは、この世界に違い(difference)をもたらすこと。ささやかな、けれども、そこから何かが始まって行くような違いを。9.11後の怒りと憎しみの怒号が飛び交うアメリカ社会の中で、アーミッシュの人たちが示した赦しの出来事のように。
 アッセンブリ・アワーにおいて、教職課程を履修している方々が、教職について丁寧に説明してくださいました。当然のことながら、多くの課題を伴うプログラム。けれども、その課程を通して、たくさんの実りを得ることができることを、教えてくれました。キリスト教主義に基づいて建てられた本学で学ぶ学生さんたちの中から、一人でも多くの先生が生まれることを祈り願います。(下田尾 治郎)

Ⅰ.チャペル・アワー
説  教 「 地の塩、世の光として 」 宗教部長  下田尾 治郎 先生
20141003チャペル・アッセンブリ・アワー

Ⅱ.アッセンブリ・アワー
講  話 「 教職課程履修者による発表 」 教職課程履修学生
20141003チャペル・アッセンブリ・アワー

20141003チャペル・アッセンブリ・アワー

<参加学生の感想>
感想1)塩というのは、いろいろな作用を持っている。人間にとっては、摂りすぎると体の害になる。しかし、良い面もある。熱中症の予防と防腐の効果である。光というのは、どんなに暗い闇であっても、光は照らしてくれる。神の光が、どんな時でも照らしてくれる。アメリカ社会では「やられたらやり返す」であるが、人を殺された家族が殺した家族のもとへと行き、「あなたの息子を許します」と言った。この許しの出来事を聞いて、許しという行為も大事なのだなと思った。「You can make a different.」という小さな違いを起こすことによって、社会を変えていけるというのはとても良い言葉だなと思った。
感想2)私は、後期から教職入門を履修し、将来は教師として教育の現場に立ちたいと思っている。先輩方はとても忙しそうで毎日の授業が大変そうだが、夢を追いかけ、団結し、切磋琢磨しながら頑張っている姿がとてもかっこいいと思った。
感想3)共生社会学科にいる私は、英語文化コミュニケーション学科や国際文化学科の動きはあまり知る機会がなかったので、どんなことをしているのか知ることができた。私はこれから社会福祉士の資格取得に向けて、大変になると思う。けれども教職課程を取っている他学科の学生も頑張っていることを意識して、私も頑張りたいと思った。
感想4)「やられたらやり返す。倍返しだ。それが正義だ。」本当にそうなのかなと思いました。そうして解決することもあるかもしれません。でも、それが武力や暴力に関係することであるならば、悲しみや憎しみしか生まれないのではないかなと思いました。確かに許せないことはあるだろうけど、やり返したところで、本当に幸せに平和になるのだろうかと思います。イエスが言うように“許す”ことは難しいけれど、許すことで見つかる解決策もあるのではないかなと思いました。