チャペルのひびき

人生の目標を目指して

先週のチャペルでは、新約聖書学の第一人者のお一人であられる山田耕太先生(学校法人敬和学園理事長)から、「人生の目標を目指して」とのタイトルのもと、使徒パウロの記した「フィリピの信徒への手紙」の一節を通してメッセージをいただく幸いを与えられました。パウロは、古代ギリシャの単距離レース(スタディオン)になぞらえ、自分の人生を語ります。それは、神が与えてくださる賞を目指して、過去にこだわらずに、未来に向けて全身全霊を傾けつつ、走りゆくレースであると。その一方で、使徒は、その道行がキリストの苦しみに自分を重ねてゆくことでもあることを深く自覚していたことを山田先生はお伝えくださいました。もう一つ大事なこととして覚えるべきは、パウロが人生をレースになぞらえる時、それは、他者との比較において勝ち負けを競うレースではないということです。人生のレースとは、私たち一人ひとりに唯一無二の生を備えてくださっておられる神様の愛のもとで自らの生を捉え直し、それぞれに与えられた賜物を活かしつつ、自分らしく終わりまで歩みぬくことであると言い換えてもよいでしょう。それはまた、個人競技ではなく、他者を愛し、他者に仕えてゆく歩みであることも心に留めておきたいと思うのです。山田先生は、開学時より本学と歩みを共にしてくださり、最後は学長を担ってくださった方。三年の時を経て、新たに理事長となられ、このような機会にお話を伺うことのできる幸いを思います。(下田尾 治郎)

Ⅰ.チャペル・アワー 
説教 「人生の目標を目指して」 理事長 山田 耕太 先生 

<参加学生の感想>
感想1)今の自分は、自分のあり方を忘れてしまって疲れています。けれど、敬和学園大学に行くと決めた時、入学した時を思い出し、初心に戻ろうと思います。どんな思いで、どんな心構えでいるのか、毎日考えを改め、定めることが大切だと思いました。今の自分の苦しみ、辛さは死に比べればなんてことないもので、小さなものです。しかし、正直辛い時は自分にとって最大の辛さです。辛い時は広い考えができず、息苦しいです。そういう時こそ、自分を見失っているから、深呼吸をして、広い考えを持つことを大事にしなければいけないと思いました。人生のスタートラインに立ち、走り出した限り、もう戻ることはできないので、後ろのものを忘れ、前のものを全身全霊で追っていこうと思いました。つまり、過去を忘れて、過去に囚われてクヨクヨしてる時間があったら、未来に向かって走っていこうと感じました。ゴールを見定めて、少しずつ頑張っていきたいです。
感想2)今回のチャペル・アワーでは、山田耕太先生による説教を聴いた。今回の説教を聴いて「後ろのものを忘れ、前のものに全身を向けつつ目標を目指してひたすら走る」というのは後ろのもの(過去の失敗や後悔)を捨て、前のもの(未来の目標)に向かってひたすら突き進むことであることが分かった。私は後ろのものを忘れることは難しいが、良いことも悪いことも今の自分を形づくっていると思っている。忘れることはできなくても後ろのものを昇華して前進できるようになりたいと感じた。