チャペルのひびき

今こそ恵みの時

先週のチャペル・アワーは、田中弘子先生(日本基督教団燕教会牧師)がご担当くださり、豊かなメッセージに与ることがゆるされました。弘子先生は、ご自身の牧師になられた経緯、またその後のご経験に触れられながら、とりわけ心惹かれる聖書の文書として創世記を挙げられました。そこに描かれている人物の多くは、生きづらさを抱えながら苦難の中を歩んだ人々でした。アブラハムもヤコブもその息子ヨセフも然り。彼(女)らは、自らがもたらした結果として、またはその他の理由により、ドツボに嵌ってしまうような経験を味わったのでした。創世記の(また聖書全体の)主題は、そのような苦難のただ中にあって神様がどのようにそれらの人々に関わられたかということ。そして聖書が証していることは、そのような試練のただ中にこそ、神は彼(女)らに最も近くにいてくださるということなのです。主イエスは、そのことを伝えるために、人となってくださった方。試練の真っただ中に置かれた「今こそ」、主イエスにおいて神が共にいてくださる「恵みの時」であることを弘子先生は、確かなかたちで私たち一人ひとりの心に届けてくださいました。アッセンブリ・アワーでは、弘子先生のお連れ合いの田中幸弘先生(新潟大学大学院総合学術研究科 現代社会文化研究科 法学部 教授)が、ご専門の企業法務について、リベラルアーツとの類似性に光を当てながら丁寧にご説明くださいました。専門を異にする者にとっては、いささか難しいテーマではありましたが、リベラルアーツの学びが、将来、他の領域に踏み入ってゆく際にも、必ずや力を発揮するであろうことをお示しくださったように思います。弘子先生と幸弘先生は、ロジャー&ローズとのお名前で、フォークデュオの活動もなさっておられます。この時間の締めくくりのサプライズとして、お二人は、奥田民生さんの曲を2曲、ご披露くださいました。弘子先生の透明な歌声と幸弘先生の力強いシャウトの奏でる絶妙なハーモニーを心から堪能することができ、まことに幸いでした。 (下田尾 治郎)

Ⅰ.チャペル・アワー 
説教 「今、この場所に」 日本基督教団 燕教会 牧師 田中 弘子先生

Ⅱ.アッセンブリ・アワー
講演 「AIと法システムと聖書 企業法務とリベラルアーツ」 新潟大学大学院総合学術研究科 現代社会文化研究科 法学部 教授 田中 幸弘 先生

<参加学生の感想>
感想1)田中弘子先生のお話を聞いて、自分もこれから先自分には何ができるのか分からず不安になることがありました。その時は神様は今、この場にいて、見てくださっているのだと知ることができました。なので、安心してこれから先の時を考え、何かしようと行動し続けたいと思いました。聖書は昔の人の物語が書いてあるだけでなく、人間の生き方を物語として書かれているのだと捉えることができ、自分もより深く考えながら読もうと思いました。
感想2)今回の講義を聴いて、普段何気なく使っているスマホやAIが、社会や法律と深く関わっていることを知りました。田中先生の実務経験やキリスト教と教養はどちらも人が判断に迷ったときの指針になるという考え方が印象に残りました。また、AIだけでなく、プログラミングや暗号技術、安全保障などさまざまな分野が社会を支えていることも学びました。AIは便利ですが、出された答えをそのまま信じるのではなく、自分で考えて、判断することが大切だと感じました。技術が進化していく中で、知識や技術を身につけるだけでなく、法律や道徳についても理解し、自分の行動に責任を持つことが必要だと思いました。今回の講義を通して、普段あまり意識していなかったことについても幅広い視点から考えることができて良かったです。

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