情報メディア研究所

「大学を創造的な空間に」「学生発メディア」2テーマで学生発表会を開催します(1月29日)

今学期開講中の情報メディア論2(担当:一戸信哉国際文化学科教授、情報メディア研究所研究統括)は、2018年1月29日に、学生により発表会を行います。今回は、テキストである藤代裕之ほか『ソーシャルメディア論』(青土社、2015年)の中から、 「第8章 都市」「第14章 教育」をテーマにし、それぞれ学生が独自調査を行った内容です。どなたでもご覧いただけます。

日時:2018年1月29日 (月) 10:00 – 10:30

場所:ラーニングコモンズ(アネックスホール)

ラーニングコモンズでの発表会イメージ

発表テーマ1: 敬和にクリエイティビティをもたらす空間を作るには?
(発表者:今野、小林、駒沢、佐野、田形、谷井、吉田)

趣旨:テキストの中では、都市の中に創造性をもたらす「サードプレイス」という空間が紹介されている。「サードプレイス」は、「インフォーマルな公共生活の中核的環境」であり、「人々の心を豊かにする」、さらにいえば、新たな人と人とのつながりを作っていく場所と考えられている。
敬和学園大学は、学生600人あまりの小さなコミュニティであり、毎年新しい卒業と入学があって人が入れ替わり、そこで学ぶ学生、教育にあたる教職員がいて、さらに大学に関わる地域の人々が集う場所でもある。この大学の中に、快適な空間、人間のクリエイティビティを刺激するような場所がありうるとしたらどこだろうか。そして、その可能性を十分に機能させるには、何をしたらいいのか。7人のメンバーが学内を徹底分析して、発表する。

発表テーマ2: 大学発/学生発メディアの事例紹介と可能性
(発表者:大谷、川崎、塩澤、平田)

趣旨:大学生によるメディアは、古くは「学生新聞」から始まり、現在は個人によるネット配信まで、さまざまなジャンルのものが存在する。その中には、ごく個人的なTwitterもあれば、大学公式の広報活動の一端を担うものまで、その「公私」の度合いにもいろいろある。特にソーシャルメディアの登場以降は、大学のコントロールが不可能な、学生個人による発信まで、大学の指導責任を問う声が出るなど、敷居が下がった分、さまざまな問題も噴出している(「ソーシャルメディア論」、第14章はこのテーマを扱っている)。
一方、「学生発」というのは、割と注目されやすいが、その品質は本当に望まれた内容になっているかというと、必ずしも視聴者の要求水準に答えているとはいえない。今回は「学生発」メディアを作っている全国の大学の取り組みを調査し、「どんな学生が/どんな大学が、誰に向かって、何を使って、発信しているか。それは受けての期待に答えているか」を分析、「理想の『学生発」メディアのあり方」を考える。