情報メディア研究所
情報メディアウォッチ 2018年1月<過去の番組など注目記事>「慰安婦問題を考える」など
Picker 一戸 信哉 (人文学部国際文化学科教授)
敬和学園大学情報メディア研究所研究員がピックアップした記事を、毎月ジャンルごとにリストします。ジャンルについては、試験的に設定しているもので、適宜見直す可能性があります。
– 以下紹介するリンクは原則として、外部リンクです。
– リンク先の内容の正確性を、本研究所が保証するものではありません。また、リンク先で示された見解に、本研究所が賛同しているわけではありません。
<過去の番組など注目記事>
このカテゴリーは、研究活動の中で見つけたさまざまな情報のうち、最新記事ではないが、過去のテレビ番組、映画、その他映像コンテンツ、あるいは記事について、研究員がその月に発見したものを紹介する。
【コメント】2015年12月の慰安婦問題日韓合意の有効性をめぐって、日韓で再び議論が再燃したが、この問題を日韓で処理する難しさをすでに予告していた勉強会の映像が残っている。同じ2015年2月の日本記者クラブにおける、大沼保昭 明治大学特任教授、朴裕河 世宗大学教授による発言と質疑応答。
研究会「慰安婦問題を考える」大沼保昭 明治大学特任教授、朴裕河 世宗大学教授 | 日本記者クラブ JapanNationalPressClub (JNPC)
「 慰安婦問題の解決」とは_朴裕河・世宗大学教授と大沼保昭・アジア女性基金元理事が会見 – YouTube
【コメント】BS1スペシャル「父を捜して~日系オランダ人 終わらない戦争~」は、日本占領下のインドネシアで、オランダ系住民と日本人の間に生まれた「日系オランダ人」に関するドキュメンタリー。2017年の年末に再放送された。「日系オランダ人」の多くは、日本人の父親とは離別し、オランダ人の母とオランダに帰国、敵であった日本人の子どもとして、苦しい日々を過ごしてきたという。同じテーマを扱った映画として、「子供たちの涙~日本人の父を探し求めて~」がある。
NHKドキュメンタリー – BS1スペシャル「父を捜して~日系オランダ人 終わらない戦争~」
子供たちの涙~日本人の父を探し求めて~Children’s Tears- Searching for Japanese Fathers- – ホーム
【コメント】両親のルーツが異なる子どもたちの問題は、日本にもある。この問題を明らかにした映画「Hafu」は、「ハーフ」という立場に置かれた子どもたちが、日本でいかに特異な存在として扱われ、そのことに苦労しながら育つのかを、本人たちへのインタビューを交えながらリアルに描いている。
Hafu | the mixed-race experience in Japan
【コメント】大越健介さんのドキュメンタリーシリーズ「激動の世界をゆく」の台湾編は、2017年末に再放送された。台湾に広がる新しい世代の独立派「天然独」の政治的な力について扱った前編と、少数民族やマイノリティとの共存について扱った後編がある。後編では南部の街屏東県恒春で、バシー海峡を望む場所に日本人の建てた潮音寺を訪ねている。潮音寺は、戦時にバシー海峡で撃沈された船舶に乗っていて犠牲になった人たちを弔うために建てられたもの。
NHKドキュメンタリー – 激動の世界をゆく「台湾(前編)“天然独”高まるアイデンティティー」