ダビデの物語(3代目学長 鈴木佳秀)

ダビデの物語・プロローグその8[2010-09-03]

サムエルが乳離れするまで手元で育て「三歳の雄牛一頭、麦粉を一エファ、ぶどう酒の革袋を一つ携え、その子を連れてシロの主の家に上って行った」(サムエル記上1章24節)とあり、ハンナは誓ったことを実行に移そうとしています。
祭司エリの前で「わたしは、ここであなたのそばに立って主に祈っていたあの女です。わたしはこの子を授かるようにと祈り、主はわたしが願ったことをかなえてくださいました。わたしは、この子を主にゆだねます。この子は生涯、主にゆだねられた者です」(26節~28節)と告白し、サムエルを託すのです。この時にハンナが捧げた祈りが、聖書に残されています(2章1節~10節)。
「主は何事も知っておられる神、人の行いが正されずに済むであろうか」(3節)「主は地の果てまで裁きを及ぼし、王に力を与え、油注がれた者の角を高く上げられる」(10節)という言葉などから、この賛歌は、王による統治の時代を背景にしているのが分かります。
ダビデの時代に宮廷で歌われていた賛歌が、時代を遡ってサムエルの母に帰されているのでしょう。ハンナの賛歌として編まれているのは、王国の始まりがサムエルの活動に遡るからです。(鈴木 佳秀)

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