ダビデの物語(3代目学長 鈴木佳秀)

ダビデの物語・ダビデの台頭史その21[2011-07-15]

夫ダビデを逃がした後、ミカルは夫の寝床の中にテラフィムを置き、その頭に山羊の毛をかぶせ、着物で覆ったと言います(サムエル記上19章13節)。王は使者を遣わしてダビデを呼び出すのですが、「彼は病気です」とミカルは答えています。すると使者に「ダビデを寝床のままわたしのもとに担ぎ込め。殺すのだ」とサウルは命じています(14節~15節)。テラフィムは祭儀に使う仮面とも言われています。
使者がダビデのところに来てみると、寝床には山羊の毛を頭にかぶせたテラフィムが置かれているのを発見します。父サウルは「このようなことをしてわたしを欺いたのはなぜだ。なぜお前はわたしの敵を逃がし、避難させたのか」とミカルを問い詰めるのですが、自分の身にも王の怒りが及びかねない状況で「あの人は、『わたしを逃がせ。さもないとお前を殺す』と脅しました」と彼女は答えています(17節)。
親子の間には不信感しかありません。父はダビデを敵とみなしています。妻ミカルは必死に夫を逃がしたのですが、父から恫喝され言い逃れの言葉を口にしています。このような宮廷内の劇的な出来事を、誰が、またどのような地位にいる人物が証言し、伝承したのでしょうか。(鈴木 佳秀)

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