ダビデの物語(3代目学長 鈴木佳秀)

ダビデの物語・ダビデ王位継承史その11[2012-06-22]

王国が盤石になるにつれて、ダビデの心には、ある思いが消えないまま残っていました。「ダビデは言った。『サウル家の者がまだ生き残っているならば、ヨナタンのために、その者に忠実を尽くしたい』」(サムエル記下9章1節)とあるように、戦死したヨナタンとの友情を忘れることがなかったからです。
サウル家に仕えていた者を探し出し「サウル家には、もうだれも残っていないのか。いるなら、その者に神に誓った忠実を尽くしたいが」(3節)とダビデは語っています。サウルの子ヨナタンの子であるメフィボシェトは、探し出されてダビデの前に来ると、ひれ伏して礼をしたと記されています。ダビデが「恐れることはない。あなたの父ヨナタンのために、わたしはあなたに忠実を尽くそう。祖父サウルの地所はすべて返す。あなたはいつもわたしの食卓で食事をするように」と語りかけると、彼は「僕(しもべ)など何者でありましょうか。死んだ犬も同然のわたしを顧みてくださるとは」(7節~8節)と答えています。ダビデはサウルの従者であったツィバに命じ、メフィボシェトに仕えさせています。「メフィボシェトは王の食卓に連なるのが常のことであり、両足とも不自由なので、エルサレムに住んだ」(13節)とあるように、ダビデは最大限の好意をヨナタンの息子に示し、名誉ある処遇をもって応えたのです。(鈴木 佳秀)

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