誰かのために生きる(3代目学長 鈴木佳秀)

法典に秘められていた組織体制[2014-02-24]

第三の文体は、イスラエル全体を統合させて「あなた」と呼びかけるものです。7章6節「あなたはあなたの神ヤハウェの聖なる民であり、あなたの神ヤハウェは、地上のすべての民の中からあなたを選び、自らの宝の民としたからである。」(私訳)。疑問の余地はありません。この三種類の「あなた」がどのような分布で配置されているかを、次に精査し始めたのです。法典の前文に相当する6章から11章にはこの第三の用法が主となって使われており、12章から26章までの法典本体では、残りの二つの用法が意図的に配分されていたのが分かったのです。
法典の中央部分に、第二用法で重要な職責を担う人物に向けて語りかける規定が、その両側に第一用法で個々人に向けて語りかける規定と第二用法の規定とが入り組んで配置されていたのです。どう解釈すべきか。謎解きの糸口を掴みながら、一歩先に前進できないもどかしい思いをしながら、壁に貼った法典の項目リスト、その組み立て表を眺める日が続いたのです。ここにヨシヤ王の改革のシナリオがあるはずだ、と。
重要な職責を担う人に向けて語っている中央の規定が、中核に王に関するもの、その前に最高裁の裁判人に向けて語るもの、そして後ろ側に、預言者と祭司に関する形で配置されていたのです。王を中心に、聖俗の中央高官に相当する役職者が浮かび上がってきました。
この中央部分の両側には、前半に地域に派遣された裁判官と役人に向けた規定(第二用法)、後半に地域に生きている個々人に向けた(第一用法)規定を、彼らを指導すべき内容の規定(第二用法)が組み合わされているのが分かったのです。膝を叩いたのはこの時でした。(鈴木 佳秀)

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