学長室だより
2007年11月30日号
長く待たれた起工式であった。10月29日はグループホーム「富塚・のぞみの里」出発の日となった。社会福祉法人シャーロームが経営してくださるということもあって、その理事長・原田史郎師の司式となった。「主ご自身が建ててくださるのでなければ/家を建てる人の労苦はむなしい」(詩編127の1)。このことばと讃美歌が敬和学園大学に隣接する(といっても学校法人・敬和学園の土地)に響いた。敬和の理事長・後宮俊夫師もこの時のために、わざわざ遠く滋賀の地からお越しくださり、お祝いのことばを賜わった。長い年月、この時の来ることを待ちに待って生きてこられた理事長のことばは、聴く者の心を打った。
「記念聖書の埋め込み」のときには、新グループホームが神のみことばの上に立たせていただくものであることを目撃することになった。敬和学園は「神に仕え、人に仕える」ことを目途とする教育の場である。この施設をとおして、学園がこの地の弱き方がたのための力となり、また若き学生諸君の心の慈しみの種を育成することのできる場となるようにと祈るばかりである。ここに木を植えたい。(新井 明)