学長室だより

2008年3月28日号

3月19日、聖籠町町民会館で第14回卒業式が催された。157名の若人が学園を去った。壇上で一人々々に握手をして卒業証書を手渡すときに、思い出が頭をよぎり、「元気で!」「頑張れ!」と声をかける。ときに「お世話さま!」などと、謝辞を言う。共生社会学科は初の卒業生、42名。昨秋、召されたY君には、父上に壇上に上がっていただき、遺影にむかって「卒業要件単位修得証明書」なるものを差し上げた。「お父さん、長生きして!」と、声をおかけした。坂井万里央の答辞(卒業生代表)には打たれた。来賓各位への謝意は尽きない。1時間45分の式典は、無事に終ったが、それは午前8時半から16時半にいたる、職員一人ひとりの全力をあげての裏方での力闘のおかげである。皆ふらふらだった。
信濃川を下に見るホテルの大広間での、謝恩会は大はしゃぎの2時間であった。多くの保護者の方がたから、大学教職員の対応にたいして、謝辞が繰り返された。4年にわたる苦労が消え去った。(新井 明)