学長室だより

2001年12月21日号

先週、大学のクリスマス礼拝のあと、「キリスト教と教育委員会」の推薦により、本年度のケーリ・ニューエル奨学金を山本まゆみさん(英語英米文学科3年生)に贈呈しました。山本さんは本学のチャペル・アワーのオルガン奏者として、忠実に奉仕をしてきました。この奨学金は同志社大学名誉教授のオーテス・ケーリ先生が、敬和学園大学のキリスト教教育を支援するために設置して下さったもので、宣教師であった祖父、父、叔母が退職するとき日本の有志から寄せられた感謝の献金を米国で積み立て、その利息が敬和に送られるようにして下さったのです。また Horatio B. Newell 宣教師は明治の前期に長岡や新潟で宣教活動してきた人で、夫人はケーリ先生の母上の叔母さんにあたります。ニューエル先生はポケットにヘビをしのばせていて、それを子供らに見せ、変な異人さんの後をこわごわついてくる子供らを長岡教会の日曜学校へと導きました。その日曜学校に通った子供の一人が若き日の山本五十六でした。(北垣 宗治)