学長室だより

2002年6月21日号

尊敬する友人から「榛名山麓みどりの大学」(Mount Haruna College) の趣意書が届きました。日本にはもうこれ以上大学は要らないのにと思いながら、彼らのねらいを読んでみて、考え直しました。日本にはこのような大学はやはり必要だと思わざるをえません。「心の国際化」をめざす教育を「みどりの中に点在する木造校舎」で実施する。それは「教師が学生の背中に向って名前で呼びかけられる大学」であり、「一年を四期に分け一人一人が希望の一期を休暇にできる大学」。アメリカのマウント・ホリヨーク大学やアーモスト大学はたしかにみどりの中の大学で、そこに点在する木造校舎を想像してみました。それにシカゴ大学で実施している年四期制。「何十万もの創設者に支えられる『民立』大学」にするのだという、気宇壮大な幻に拍手を送り、会費2万円を払って創設者の会に入りました。(北垣 宗治)