学長室だより

EGWordの登場

使い勝手のいいワープロソフトを求めていましたが、EGWordにめぐりあい、このソフトにもどっぷりとはまったのです。マックライトを使うことはなくなりました。論文を執筆する度に、このワープロソフトに助けられたので、ヴァージョンアップする度に投資をしてきました。それに値すると判断したからです。地方の小都市に本社があるというのも、好感が持てました。最初の著作『申命記の文献学的研究』は、古いワープロソフトで書き上げましたが、続く『旧約聖書の女性たち』はEGWordで書き上げました。歴代の王の系図なども、ワープロで作成できたのをよく覚えています。このワープロソフト上でもギリシア語やヘブライ語のテキストを使って論述できたことが、何よりの幸いでした。
ウインドウズ用のソフトが使えない不自由さを感じていましたが、業界の動きは、互換性を求める方向に移り始めたので、次第に期待を膨らませました。一番困ったのは、大学本部から送られてくるフロッピーディスクでした。ウインドウズ対応のソフトで作成されている場合がほとんどで、読めないためにいつも頭を抱えたのです。別刷りの書類を送ってもらったのは、まだ記憶に新しいと言えます。そのうち、マック使用者の不便を払拭する時代が到来しました。マイクロソフトのWordがハイブリット化されたことでした。その効能を確認した上で、Wordを購入したのは言うまでもありません。Excelなども使いこなすようになりました。その結果、EGWordで論文を書きながら、報告書はWordでという事態が生じたのです。浮気をしているような感じを抱いたことは、今も忘れられません。(鈴木 佳秀)