学長室だより

実践するリベラルアーツ教育

今年は彼岸を過ぎても厳しい残暑が続いた近年とは違い、秋らしい爽やかな日が続いています。
9月下旬から後期が始まり、1年生全員が地元の地域を理解する新設科目「地域学入門」も始まりました。これは学科を横断した副専攻的な「地域経営プログラム」の導入にもなっています。
地域経営プログラムは、地域社会に貢献する人材育成を目指したプログラムです。「地域学入門」と3年前から始まった「地域学1,2」を柱として、主として地域社会で展開されているアクティブ・ラーニングを所定の科目群を履修することで単位化される「アクティブ・ラーニング演習1,2」(2年次科目)、6週間インターンシップを行う「アクティブ・ラーニング実習1,2」(3年次科目)、地域の問題解決学習を目指した「地域学研究」(4年次科目)で構成されています。
開学以来のボランティア活動、2000年度からの学校・企業・行政でのインターンシップ、2008年度以降に展開されているアクティブ・ラーニング。これらを一段と推し進めて、新発田学研究センター、まちカフェ・りんく、駅前複合施設の学生寮という3点を中心にして、点から線へ、線から面へと「まちなかキャンパス化」を目指し、地域再生・大学再生の新しい大学教育を展開していきます。
こうして「隣人へ仕えるための地域貢献:少子高齢化と地域格差の進む時代に、持続可能な社会の担い手を育成する」(2008年制定)という「地方創生」が叫ばれる6年前に定められた、中長期計画ヴィジョンの実現に一段とアクセルを強めて参ります。(山田 耕太)