学長室だより

敬和学園創立50周年の年を迎えて

今年は1月5日から寒に入り、温暖な正月に寒波が押し寄せてきています。新島襄は真理を寒風に耐えて咲く梅の花に例えました。「真理は寒梅に似たり、敢えて風雪を侵して開く。」

1月6日はキリスト教の暦ではキリストが神の子として公に現された「公現日」(エピファニー)です。東方キリスト教(ギリシア・ロシア正教)では、洗礼者ヨハネから洗礼を受けて神の子として公に活動を始めた日(マルコ福音書1:9-11)、西方キリスト教(カトリック・プロテスタント)では、東方の博士が贈り物を携えて訪問した日(マタイ福音書2:1-12)とされています。

2017.1.13学長ブログ

ジョット-画「キリストの受洗」

 

今春に学校法人敬和学園ならびに敬和学園高校は、創立50周年の年を迎えます。敬和学園大学はこの春から創立27年目に入ります。敬和学園の第一の精神的前身は1870年(明治3年)の新潟ブラウン塾と新潟キダー塾にさかのぼり、第二の精神的前身は1887年(明治20年)に開校した新潟女学校と北越学館というキリスト教主義の女子校と男子校にさかのぼります。

しかし、両校は欧化主義から国粋主義へ、さらに軍国主義へと展開した冬の時代の荒波を乗り切ることができませんでした。だが、その根は消えずに残り、再び平和の時代が訪れると明治のキリスト教学校の復活を願う祈りの中から、敬和学園が誕生しました。詳しくは、拙著「新潟のキリスト教学校の歩み」『大学時報』第361号(2015年3月号)(pdf形式、223KB)をご覧ください。(山田 耕太)