学長室だより
実り多い秋に向かって
9月は集中豪雨・台風・地震と各地に災害がおよびました。被災された皆さまにお見舞いを申し上げます。新潟も長雨が続きましたが、久しぶりに晴れ間に恵まれ、ようやく稲刈りが始まりました。夏休みの間、学生たちはクラブ・サークル、ボランティア、ゼミの活動などで活躍し、教員は自己研修や研究活動の時を持ち、大学では8月27日にSD研修会、9月5日にFD・SD合同研修会が開催され、それぞれ充実した時となりました。
9月7、8日に本学で日本新約学会が開催されました。私も「真理はあなたがたを自由にする」と題して開会礼拝で語った後、求められて「クレイア集としてのマルコ福音書」と題した研究発表をしました。おかげさまで地方開催にもかかわらず、12年前の本学での開催に比べて、10人以上多い44人の参加者がありました。その前日のNTJ新約聖書注解書の監修者会執筆者会も、直後の日本聖書学研究所の公開講座も、それぞれよい時間を持つことができました。事務局の支援と学生の応援を心から感謝します。
9月11~13日に南山大学で開かれた日本基督教学会に出席しました。今回は聖書学の発表の司会もしましたが、何よりも心に残ったのは、建築家のレーモンドの設計した神言会修道院・神学部のチャペルと南山大学のキャンパスです。コンクリート製のチャペルは木材で造られたカトリック新発田教会とうり二つで同じ精神が宿っています。南山大学も東京女子大学もレーモンドのキャンパスデザインですが、10年前に開催された時に比べてキャンパスをオリジナルデザインに戻そうとリニューアル中であることに深く感動しました。(山田 耕太)