学長室だより

「大学のあるまちづくり」の鍵:オレンジ会

キンモクセイの香りが街中に漂い、寒さの到来を告げるかのように白鳥がシベリアから飛来してきました。

本学の北垣宗治初代学長は、本学の開学と同時に「大学のあるまちづくり」に力を入れてきました。今日で言う「地(知)の拠点」(COC:Center Of Community)の極めて早い時期での先取りです。北垣学長は1989年12月にキリスト教リベラルアーツ教育のパートナーとして米国アイオワ州オレンジ市にあるノースウェスタン大学のヴァンダーウェルフ教授と東京駅で会い、開学5か月前の1990年11月に北垣学長は2人の市民(新発田ガス常務と県議)と一緒に渡米し、ノースウェスタン大学で本学との教育学術交流協定を結びました。

北垣学長は新発田市の市長・市議会議長・商工会議所会頭をはじめとする市民をオレンジ市に引率しました。また新発田市民ばかりでなく聖籠町の町長・町議会議長らも加わって訪問するようになり、1993年にオレンジ市訪問者を中心にして本学を支援するオレンジ会が結成されました。やがて1995年には新発田市とオレンジ市は姉妹都市協定を結びました。オレンジ会は地域学を始め、さまざまな活動を支援していてくださいます。

昨年はノースウェスタン大学とオレンジ市から訪問団が来日しました。1990年代には学生たちはノースウェスタン大学にもしばしば短期留学していました。最近は途絶えているので、法人高校創立50周年・大学25周年記念事業の一環として、この度オレンジ会のご厚意により2人の学生を連れ、第9次訪問団として現在渡米中です。これを機に学生たちがノースウェスタン大学にも留学する道が再開することを願います。(山田 耕太)

2017.10.20学長ブログ

昨年3月にオレンジシティ訪問団が来学しました