学長室だより

敬和学園大学の学長人物伝(2)

新井明第二代学長は、1932年に水戸で生まれました。1954年に東京教育大学英文科を卒業し、アーモスト大学を卒業し、ミシガン大学大学院を修了して、東京教育大学大学院で修士課程を終えました。名古屋大学助教授、東京教育大学助教授、大妻女子大学教授を経て、日本女子大学教授職を19年勤めて2001年に退任して名誉教授となりました。

2003年から2009年まで6年間本学の第二代学長を務められました。愛農高校の理事をしていた関係から、第一に、敬和学園高校と円滑な関係を築いて、教育基本法改正反対や太田俊雄研究などで連携を深めていきました。また、教員の県内高校訪問を出前講義に改めました。第二に、留学生の学納金を一律4割カットし、55歳以上のシニア入試制度、バドミントン・アーチェリーを強化スポーツとし推薦入試制度を始め、新しい学生層の獲得に力を入れました。第三に、新発田学研究センターやまちカフェ・りんくを開設し、大学の敷地内にグループホーム富塚・のぞみの里を開設して、地域社会との連携を深めました。この他、ポイント制人事制度、サバティカル制度、T.A.制度、学長補佐制度、学長選考制度改革などで新しい制度の導入に取り組みました。

主な著作:ミルトン『楽園の喪失』『楽園の回復・闘技士サムソン』(翻訳、大修館書店、1978、1982年)『ミルトン論考』(中教出版、1979年)『ミルトンの世界』(研究社、1980年)『ミルトンとその周辺』(彩流社、1995年)『英詩鑑賞入門』(研究社、1986年)『ミルトン』(清水書院センチュリーブックス、1997年)『新井明選集1 ミルトン研究』『新井明選集2 内村鑑三とその周辺』『新井明選集3 聖書の学び』(リトン、2018、2019年)。(山田 耕太)

2019.8.30学長ブログ

第二代学長 新井明