学長室だより

真理の光を求めて

先週は西の調整池ではシオカラトンボが水辺付近を飛んでいるのを見ました。尋真館の廊下にオニヤンマが迷い込み、女子学生たちが逃がそうとしていましが、窓を開けるとスーッと飛んでいきました。尋真館の前庭では、韓国の国花ムクゲの白い花と紫色の花が満開です。

先週21日火曜に新発田市立図書館後援会評議員会と懇親会がありました。後援会評議員会は創立80年を迎えましたが、会を存続させるのが困難になり、その役目を終えることになりました。歴史的な会の最後の会となるので出席し、最後の年の図書館支援事業などを決めました。

新発田市立図書館は昨年創立90周年を祝いました。この図書館は、坪川洹平というクリスチャン実業家の一個人の寄贈で始まった図書館だったのです。後に名誉市民となった坪川洹平は、若い時にピーボディの伝記を読んで感銘を受け、自分も郷土に図書館を寄贈し、開館10周年に図書館で学んだ成果を議論したり、発表したりする場として図書会館も寄贈しました。

それらは現在では新発田の文化の中心地、新発田市民文化会館と新発田市立歴史図書館となっています。市立図書館は現在では駅前のイクネスしばたという新しい中央図書館に生まれ変わりました。新発田市立歴史図書館の玄関前とイクネスしばたの受付前には坪川洹平の次の言葉が刻まれています。「此処にお越しの方は SEEK THE LIGHT OF TRUTH, THE WAY OF HONOUR, THE WILL TO WORK FOR MEN (真理の光、栄誉の道、人々のために働く意志を求めよ)」(山田 耕太)

2020.7.31学長ブログ

新発田市立歴史図書館前に建つ坪川洹平の「箴言碑」