学長室だより

五月晴れの空の下で

街中では朝から野鳩が鳴いています。大学のキャンパスでは小鳥たちがさえずっています。大学玄関脇に植えられたニュートンのりんごの木が美しい花を咲かせています。隣の聖籠町のリンゴの木も白い花を咲かせています。大学の授業は3週目を終えて、順調に軌道にのってきました。新入生もようやく新しい大学生活や授業に慣れてきて、ゴールデンウィークに入り、一息つくことになりました。

ニュートンのりんごの木にピンク色の花が美しく咲いています

 

本学のキャンパスは新発田市と聖籠町の境界線の上にあり、約半分は新発田市に属し、残りの半分は聖籠町に属しています。かつては田であった土地を盛り土して整地したので元来は、木は一本も生えていませんでした。開学して30年も経つと、遠くから見るとこんもりとした林のようになってきました。それらは一本一本人の手で植えられてきたのです。

先週30日の金曜は、新入生の植樹式の日でした。数日前からの天気予報に反して雨が上がったのですが、残念ながら準備の関係で、実際に1年生全員が植樹された木にシャベルで土をかける植樹式はできませんでした。入学記念植樹礼拝のチャペル・アッセンブリ・アワーで「木には希望がある」と題して、スライドを用いて新入生に勧めの言葉を述べました。今年度植樹された自分たちの木の成長を見ながら、充実した大学生活を送って十分に成長し、今後の人生でどのような困難に直面しても希望を失わない、しっかりとした根を張っていくことを願っています。(山田 耕太)