学長室だより

ゴールデンウィークが明けました

大学の周辺では、ゴールデンウィークに田植えが始まりました。水を張った田んぼは、ちょっとした湖のようです。夕焼けが水面に映し出されて、空も田も茜色に染まるころになるとカエルが鳴き出します。松の木の花には小鳥が蜜を吸いに飛んできます。

大学周辺の水田に夕日が反射し、キラキラと輝く美しい景色を見ることができます

 

新潟県の感染状況はやや高止まりで推移していますが、幸いなことに新発田市・聖籠町の感染者は若干名あるかないかでかなり安定して推移しています。そこで昨年度に引き続き、今年度も三密を避けてほとんどの授業は対面で授業を行っています。学生たちは、原則として県外に移動できず、街中での活動などができない不自由さはありますが、ほぼ平常の学生生活を楽しんで毎日生活しています。

ゴールデンウィークに、私はペシャワール会作成のDVD『荒野に希望の灯をともす:医師中村哲の35年間の実践と思索』を見ました。アフガニスタンのハンセン病治療の医療活動から始まり、病院建設を経て、病の源を断つために飲み水を確保する井戸堀から、食料を確保し難民となった農民のために砂漠を緑の農地へと変えた水路の建設までに至った中村哲氏の生涯を通して、平和を創り出すことについて深く考えさせられました。

8日土曜の朝7時半から新発田朝祷会で出席者の皆さんと心を合わせて祈りの時をもちました。新発田朝祷会は10年前の5月から始まりました。最初の4年間は街中の新発田学研究センターで、6年前に新発田駅前に学生寮ができたときからは学生寮のコミュニティスペースで地域の諸教会の牧師・信徒・学生が集っています。(山田 耕太)