学長室だより

今年もシベリアから白鳥が渡ってきました

先週シベリアから白鳥が飛来する鳴き声を今年初めて聞きました。これは縄文時代から変わることなく繰り返されてきたことでしょう。街中ではコスモスが美しく咲いています。

敬和学園大学の構内にもコスモスが咲いています

敬和学園大学の構内にもコスモスが咲いています


 

先週14日は、150年前に新橋と横浜の間で初めて蒸気機関車が走った鉄道記念日でした。スティーヴンソンが発明した蒸気機関車がストックトンとダーリントンの間を世界で初めて走って47年後のことでした。私はダラム大学に留学している時に、隣町のダーリントンで世界最初の蒸気機関車ロコモーション号を実際に見たことがあります。日本ではその後の3、40年で主要な鉄道網が張り巡らされました。

新発田駅と新津駅の間に羽越線が開通したのは1912年(大正元年)で、それは村上駅それ以北に延ばされました。新発田駅と葛塚駅(現在の豊栄駅)の間に白新線が通ったのは1952年(昭和27年)で、翌年には白山駅(後に新潟駅)まで延ばされました。こうして、縄文時代の丸木舟以来の船の時代から鉄道の時代へと変わり、それは瞬く間に自動車の時代へと変わりました。時代の変遷と共に、その変わりゆくスピードの速さに驚かされます。

16日日曜には、村上市で加藤勝弥没後100周年の講演とシンポジウムがあり、私はシンポジストとして参加しました。加藤勝弥は政治家・教育者・経済人で、敬和学園の精神的な前身である北越学館の館長(理事長)として活躍しました。敬和学園はキリスト教学校教育同盟102法人の中で、モス宣教師の青少年教育への働きかけや新潟朝祷会の祈りによって、明治時代に閉校した北越学館と新潟女学校のキリスト教リベラルアーツ教育を復活させた唯一の学園です。(山田 耕太)