キャンパス日誌

【卒業生リレーエッセイ26】~コスタリカで日本語教師として活躍する金田彩夏さん~

与えられたチャンス

金田彩夏

2010年度卒業 金田彩夏さん


授業、教職、バイト、海外へ、この繰り返しだった大学生活。国際ボランティアサークルでタイへ行き、普通の旅行とは違った経験ができたことが転機でした。知らない世界をもっと知りたい、むしろ知らなければいけないという衝動に駆られました。
現在、中南米コスタリカで日本語教師をしています。今婚約中の彼との生活を始めるため、在学中に移住を決め、現地で日本語教師になるため、ダブルスクーリングという道を選びました。教職を履修しながらで大変でしたが、あの時にその道を選んでよかったです。
来たばかりのころは、スペイン語の勉強、学生集めのため近所の掲示板にチラシを貼り、イベントがあれば売り込みに。そんな日が続きました。言葉の壁や文化の違い、旅行者とは違う立場に、ここで生活していけるか不安でした。そんな時、ある言葉と出会いました。”¡Pura vida!” 直訳は「純粋な人生」。元気?、ありがとう、さようなら。時には「もっと人生楽しもう。」と訳されることも。これを聞くたび、もっと肯定的にこの文化を受け入れよう、でも同時に日本人としてのアイデンティティーを忘れないようにと自分に言い聞かせています。

金田彩夏

インターナショナルスクール日本語クラブの子どもたちと


今では語学学校やインターナショナルスクールでお仕事がいただけるようになりました。実はコスタリカ、日本のアニメや漫画、コスプレが驚くほど人気なんです。日本が世界の裏側でも愛されているってうれしいことだと思いませんか?彼らにアニメだけではない日本文化を伝える機会があることは私にとって価値あることです。
「チャンスが来た時に、すぐ掴めるよう自分にできる最大限の準備をしておく」、ある教授にいただいたアドバイスです。後輩の皆さんも与えられたチャンスを逃さないように「準備」して欲しいと思います。最後に、ここで仕事がいただけるまでに、家族や友人、敬和の先生方からの温かいサポートをいただきました。ありがとうございました。(2010年度卒業 金田彩夏さん)