キャンパス日誌

【卒業生リレーエッセイ42】~社会起業家として活躍する杉崎史郎さん~

母校で得た一生ものの財産

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2010年度卒業 杉崎史郎さん


大学卒業後、新潟県内三つの学校で教師として教育に携わった後、現在は、雪のエネルギーを活用して氷を生産する「社会起業」を行っています。
多くの方に随分と変わった道に進んだねと言われますが、長く続けられる活動を見い出したい、より多くの人と関わり自分の可能性を高めたいという思いから、この事業を進めることにしました。
新潟にはなぜ天然氷がないのか?という些細な疑問からスタートし、さらに新潟の空き家と邪魔な雪をもっと社会的に活用することで社会課題の解決に結びつけられると考えました。実際に廃校を借り雪を活用した氷の生産実験を行い、それがビジネスコンテストで入賞したことも大きな転機となりました。今は県内で特別な氷の製造販売に向けて動いています。
敬和学園大学では先生との距離が近く、さまざまなお話をさせていただきました。学科を越えて地域や学校に同行させていただいたり、普段行くことのできない場所へ飛び込むことで見聞を広げられました。特に新発田駅前の「まちカフェ・りんく」のオープンに関わったことは、起業家精神に触れるよい機会になりました。
また、敬和の少人数教育が自分の学び方や生き方に非常に向いていて、先生方からの懇切丁寧な指導によって何とか社会人らしくもなれました。そして今も敬和の先生方と定期的に連絡を取れていることも心強いです。

杉崎史郎2

特別な天然氷の生産実験


「さまざまな角度から自分自身の特性と現状の社会を理解・認識し、それに対して自分が社会にどんな働き掛けができるか」についてを母校で学べたことは、私にとって大きな一生ものの財産です。今の社会起業に結びついたものの多くは、母校での学びのお陰です。ありがとうございました。(2010年度卒業 杉崎史郎さん)