キャンパス日誌

【学生レポート】佐渡・宿根木集落活性化プロジェクトに参加しました

敬和学園大学の長坂ゼミでは、新潟県からの委嘱を受け、佐渡・宿根木集落の地域活性化事業に取り組んでいます。
宿根木は、17世紀に北前船の寄港地として発展した集落で、船大工の残した貴重な町並みが残っています。人口減少・高齢化が進む集落で、学生たちと地域の皆さまで連携し、ワークショップの開催や景観の美化ボランティアなどに取り組みました。
この活動に参加した藤森匠さん(国際文化学科4年)からのレポートをお届けします。

私は長坂ゼミに所属し、3年生の時から佐渡・宿根木集落で佐渡活性化事業の活動をさせていただいています。活動内容は、主にトレッキングコース作りとベトナム風路上茶屋、海岸清掃になります。
トレッキングコース作りでは、横井戸から水田までをつなぐ道を地域住民の方が歩きやすいように落ち葉を取り除いたり、枝を切ったりするなどの作業を行いました。とても体力がいるキツイ作業でしたが、ゼミの仲間と地元の敏美屋さんと協力しながら作業を行いました。普段の生活では味わえない、楽しい体験ができました。

大変険しい道での作業でしたが、ケガなどすることなく作業を終えることができました

大変険しい道での作業でしたが、ケガなどすることなく作業を終えることができました

 

ベトナム風路上茶屋では、ゆるやかなコミュニティづくりをコンセプトに、地域住民と観光客とが交流できる場を作ることを目的にして活動しました。
ここでは、気軽にお話がすすむように佐渡番茶を無償でふるまいました。最初は来ていただいた方にどのように話しかければいいのか分かりませんでしたが、「今日は観光で来られたんですか?」といったように何気ない一言から徐々に話を広げることができるようになり、最終的に緊張せずにお話しすることができました。私は自分から会話をすることが苦手でしたが、この経験のおかげでそれを克服できたように思います。このことは就職活動にも役立てることができました。
新型コロナウイルスの影響により人と話す機会が少なくなっている中でたくさんの人と話をすることができ、コミュニケーションを取ることの大切さを改めて感じることができました。

よしかわ屋さん前でのベトナム風路上茶屋には、多くの地域の方々や観光客に来ていただくことができました

よしかわ屋さん前でのベトナム風路上茶屋には、多くの地域の方々や観光客に来ていただくことができました

 

海岸清掃は全員で行いました。それでも拾いきれないほどの多くのゴミが流れ着いていることに驚きました。特にプラスチックゴミが多かったです。プラスチックはかなり小さい欠片となって砂浜に散らばっていて、拾うのがとても大変でした。
佐渡ではきれいな景観を保つため、ボランティア活動の一環として定期的に海岸清掃をしているそうです。しかし、それでもゴミが溜まってしまうという事実を知り、ゴミの問題について考えさせられました。物を長く大切に使い、ゴミを出さないように心がけようと思いました。

海岸にはいろいろな場所からゴミが流れ着いていて、拾うのがとても大変でした

海岸にはいろいろな場所からゴミが流れ着いていて、拾うのがとても大変でした

 

4年生になって1年ぶりに訪れたトレッキングコースはきれいに保たれていましたが、所々落ち葉や土砂で汚くなってしまっているところがあり、定期的に整備していく必要があると思いました。整備をすすめて観光客の皆さんも楽しめるスポットにしていきたいです。ベトナム風路上茶屋では、前回の経験を生かしてしっかり会話することができ、1年で成長した自分を感じることができました。
佐渡にはゼミ活動で初めて行ったのですが、たくさんの学びと成長がありました。この貴重な経験を社会人になってからも生かしていきたいと思います。

一緒に活動した長坂ゼミの仲間たち

一緒に活動した長坂ゼミの仲間たち

(国際文化学科4年 藤森匠)

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