キャンパス日誌
【学生レポート】敬和学園大学の学生たちがオリジナルのしかけ絵本づくりに取り組みました
敬和学園大学の学生たちがオリジナルのしかけ絵本づくりに取り組みました。
この取り組みは三条市主催の「手づくりしかけ絵本コンクール」への応募に向けて行われたものです。当コンクールはテーマは自由、なんらかのしかけが盛り込まれたオリジナルの絵本を募集するものです。
制作のリーダーとして携わった、新井美納理さん(国際文化学科4年)からのレポートをお届けします。
第4回「手づくりしかけ絵本コンクール」への応募に向けて、與口瑞歩さん(国際文化学科3年)、小掠愉未さん(国際文化学科2年)、私を中心とした複数の学生たちが共同でしかけ絵本の制作に取り組みました。
<しかけ絵本制作を思い立ったきっかけ>
今年の6月ごろに、 共生社会学科の先生が「手づくりしかけ絵本コンクール」の新聞広告を見つけて、私たちに勧めてくださったことがきっかけです。誰かと一緒に作りたいと思ったので、そのころから仲よくなった與口さんと小掠さんに声をかけました。
もともと與口さんとはまちカフェ・りんくの活動で交流があり、彼女の細やかで丁寧なところがいいなと思ったので声をかけました。私と小掠さんは絵を描くことが好きで、一緒に敬和オリジナルはっぴのデザインを考案したこともあって声をかけました。2人ともっと仲よくなりたいという理由が一番大きかったです。
正直なところ、3人とも最優秀賞の賞金100万円が動機の7割くらいを占めていました。
<今回のテーマに決めた理由>
テーマは防災です。昨今の災害の発生頻度からタイムリーな話題であると思い、図書館や書店、インターネットで探しても防災をテーマにした絵本はわずかで需要があると思ったためです。また、被災地支援にも関心があり、私と與口さんは実際に現地活動に参加した経験から生かせるものがあると思ったためです。
<制作で苦労した点>
学年がばらばらということもあって3人の予定がなかなか合わず、はじめの3か月はそろっての作業が難しかったです。
作業工程では、絵本のしかけ作りが大変でした。絵を描くことは得意なメンバーがほとんどでしたが、しかけを作ったことがなかったため、「こういうしかけを作りたい!」と思ってもそれを形にするまでに時間がかかりました。しかけの仕組みを理解するために、私物のしかけ絵本を解体したり、インターネットで作り方を調べたりもしました。
また、最初のストーリー作りも時間がかかり、苦戦しました。それくらいの段階から、アニメ制作に携わっておられた国際文化学科の先生にご指導をお願いし、絵本の内容に対するアドバイスのみならず、工程の進め方もご教授いただきました。
全体の指揮監督が小掠さん、色彩監督が與口さん、作画担当が新井、というように大まかに分担をしたことで作業がスムーズに進みました。
<制作を通じて得られたこと>
「仲間と協力し、決められた期日までに、一つの作品をゼロから作り上げたこと」は、3人全員にとって 自信につながる大切な経験になりました。
一緒に作り上げたことで絆が深まり、絵本が完成した時の感動はとても大きなものでした。また、完成にいたるまでに学年学科混合の学生14名(うち卒業生1名)が協力してくれました。制作を通して、すばらしい仲間を得ることもできました。
<制作を終えて>
最後に、私を含め、最初から最後まで制作に携わった3人の感想でレポートを終えたいと思います。
新井美納理(国際文化学科4年)
制作を終えた今、敬和学園大学に入学してからこれまで自然につむがれてきたさまざまな縁が、今回のしかけ絵本作りで一つの輪になったような感覚があります。そういった意味では、このしかけ絵本作りは私にとって4年間の集大成であり、まさに卒業制作だと思います。
ゼロから始めて完成まで作り上げるのはエネルギーを使いましたし、想像した以上に時間がかかりました。しかし、辛い、苦しいと思ったことは一度もなく、楽しんで作業しました。それはきっと、好きなことを、尊敬する仲間と一緒に取り組めたからだと思います。声をかけて、二つ返事で「やりたい!」と言ってくれた時から、完成させて提出した瞬間まで、ずっと一緒にがんばってくれた與口さんと小掠さんに感謝しています。
私たちをスタートからゴールまで支えてくださり、ストーリー構成や工程の進め方など手厚くご指導くださった先生方、そして一緒に絵本を作ってくれた14名の仲間のおかげで最後までやり切ることができました。本当にありがとうございました。
小掠愉未(国際文化学科2年)
このしかけ絵本作りは、いろいろな方たちのおかげで無事に完成させることができたので、皆さんに感謝したいと思います。また、絵本を作るだけでなく、新しい仲間もこの活動を通じてできたのでうれしかったです。
與口瑞歩(国際文化学科3年)
私一人だったらしかけ絵本を作ろうとは思わなかったですし、ここまでのクオリティのものを作ることはできなかったと思います。最初からずっと一緒に活動してくれた新井さんと小掠さん、そして制作に協力してくださった先生や敬和学園大学の友人のおかげで完成することができたと思っています。皆さん本当にありがとうございました。
(国際文化学科4年 新井美納理)