チャペルのひびき
平和のためにできること
先週のチャペル・アワーでは、金耿昊先生(国際文化学科准教授)が説教をご担当くださいました。先生は、イエスが語られた有名な99匹と1匹の羊のたとえについて、現代聖書学の識見に触れられながら、その現代的意義を伝えてくださいました。1よりも99を優先することを妥当とするこの世界のただ中において、敢えて1にこだわることの意義を強調することの大切さ。それは、戦争において、あるいは戦後の水俣病に罹られた方々の悲痛かつ不当な苦しみを訴える声の一つ一つに心を閉ざすことなく、それらの思いを引き受け、広く、未来に向けて伝えてゆくこと重なることを先生は教えてくださいました。金先生のメッセージに導かれるようにして、アッセンブリ・アワーにおいては、平和学習サークル「Keiwa Peace Project(K.P.P)~祈り・つながり・希望~」の皆さんが、その活動内容を伝えてえくださるとともに、戦後80年を記念して開催された広島における記念行事等に参加して得た学びの糧を分かち合ってくださいました。戦争の凄惨な事実を正しく知るとともに、それらを自分事として捉え直し、人々に手渡してゆくことを、サークルの目標として掲げておられます。その報告をお聞きして、その活動が年を重ねるごとに着実に深まりゆくことを知ることがゆるされました。敬和の名を冠する本学において、誠実な歩みを続けてくださるK.P.Pの存在をうれしく誇りに思います。(下田尾 治郎)
Ⅰ.チャペル・アワー
説教 「1から平和を考える」 准教授 金耿昊 先生

Ⅱ.アッセンブリ・アワー
Keiwa Peace Project~祈り・つながり・希望~ 活動報告

<参加学生の感想>
感想1) チャペル・アワーでは、金耿昊先生の説教から改めて平和について考えさせられた。現代では、一人ひとりの立場の発言が軽視されつつあるという話を聞き、たしかにどれだけ熱弁しても「それってあなたの感想ですよね?」とばっさり切り捨てられてしまう。個としての感想はやがて風化し忘れられてしまうのではないだろうかと危機感を感じた。少数、多数関係なく、全ての声に耳を傾けることはとても難しいが、それでも取りこぼしなく様々な声を拾えるようになりたいと感じた。聞いて、感じて、考えて伝えるサイクルが平和をつくることに繋がるのではないかと思った。
感想2) アッセンブリ・アワーでは「広島と新潟では平和学習の量および質に大きな差がある」という話を聞き、戦争を経験した当事者の方々の減少などの問題が差し迫っていることも考え、新潟に限らず日本全国、そして世界へ戦争、原爆への正しく、詳細な情報をまとめ、広めていくことが、これからの社会を担う私たちの役目なのだと改めて、強く実感しました。
感想3) アッセンブリ・アワーでは、平和学習の活動報告を聞いて、原爆で大きな被害を受けた現地広島で学ぶことは大きな意義があると感じました。現地で被爆した方のお話や貴重な展示物は誰かを通して聞いたりするより、大きな影響を与えてくれると思ったからです。また、話であったように戦争資料館に行って平和について発信することは大切だと思いました。戦争を知らない世代が増えていって戦争被害の風化が進んでいっているからです。そして自分はこのような平和活動を通して戦争に苦しんだ日本として世界で起きている戦争・紛争に対して平和を訴えることに繋げることができるのではないかと思いました。







