学部・学科ブログ

(共生)卒業生リレーエッセイ №2

(共生)卒業生リレーエッセイ2人めは、共生社会学科1期生の古山圭太さんです。

古山さんは、敬和学園大学に隣接している「グループホーム富塚・のぞみの里」にお勤めになっています。
写真は、昨年職場で撮影されたものだそうです。学生時代とあまり変わっていなくてびっくりしました。

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08V(2011年度卒業生)の野沢とも子さんよりバトンがまわってきました。
04V(2007年度卒業生)の古山圭太と申します。このような機会を頂けたことを感謝しています。

私は大学卒業後の春から、大学の隣にある「グループホーム冨塚・のぞみの里」で働いています。
認知症のご利用者様と日々の暮らしをしています。いま、敬和学園大学の学生さんたちがゼミ単位のボランティア活動やフィールド・トレーニングという実習、クリスマスのキャロリングなど様々な形で訪問して下さります。私は常々、そこに横のつながりの大切さというものを感じています。

さて、学生時代の学びから今の自分にいきているものを紹介する、ということですが、大学に入りたての頃は福祉というものは何もわからず、漠然と福祉の仕事がしたいんだけど…という気持ちでした。
当時、所属するゼミの青山教授から教わったことで「受容」と「傾聴」があります。援助の基本の基本です。ご利用者様の言葉、気持ちに耳を傾け、ありのままに受け入れる。まだ学生だった頃の自分にはとても新鮮で、でもこれはとても大切な気がする。と思いながら学生時代を過ごしていました。そして月日がたち、のぞみの里に就職しました。
のぞみの里には、様々なご利用者さまがいらっしゃいます。それまでの人生で、さまざまな環境や境遇を経て入居される方々ですので、職員にとってもご利用者様にとっても不安や緊張のなかでどのようにして信頼関係を作っていくかが重要です。そこで、受容と傾聴が生きてきました。
ゆっくりと話しを聞いていく中でこの方はどのような方なのかということを考え、そしてその人を受け入れる。そういうなかで少しずつ信頼関係を築けてこられたような気がします。
働いている期間が長くなると初心を忘れれがちになっていきますが、ふとした時に学生時代に学んだことを思い出して仕事をしています。

もう一つはサークル活動で学んだチームワークの大切さでした。
まったくやったことなかったのですが、ブラスバンドのサークルで楽器を吹き始めました。初心者であった私に仲間たちはとても丁寧に楽器、音楽のことを教えてくれ、それ以外にもさまざまなことを教えてもらいました。音楽はみんなで作っていくものだったので、それが今の仕事のチームワークに生きています。1日24時間365日を職員皆でご利用者様をみていく、という中で、日々のコミュニケーションの大切さや信頼しあうということなどは、サークルを経験していなかったら、今の自分はいなかったのではないかと思います。
今思えば、大学でしかできない貴重な経験の連続でした。

ふれあいバラエティで演奏している古山さん

長くなってしまいましたが、このようなことを大学で学びそして今自分のなかで生きていることではないかと思います。
最後に宣伝のようになってしまいますが、最初に書きましたが学生さんたちが色々な行事などで訪問してくれています。ゼミで来てくれたり、個人的なボランティアだったりします。
のぞみの里ではいつでも学生の皆様をお待ちしております。自分のように学生になりたてで福祉って何ぞや?となっている学生さんたちもすこしでも現場を見ることができるので
はないでしょうか?

すこしでも興味があればいつでも訪ねてきてください。おまちしてます。

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