学部・学科ブログ

クリスマスコンサートで子どもたちと一緒に楽しく演奏をしました!

 2023年12月3日(日)に独立行政法人国立青少年教育振興機構「子どもゆめ基金助成活動」支援のもと開催された、MUSIC ROOM GOTO主催(新潟音楽療法士協会共催)「子どものための楽しいコンサート♪3」に敬和学園大学共生社会学科の学生たちが以前からご縁がある音楽療法士の大竹孔三さんからお誘いで、運営スタッフとして参加しました。今回のイベントの企画・目的は、年齢や障がいの有無に関係なく誰もが気軽に参加でき、音楽を通して交流活動の機会をつくることです。コンサートといえばじっと座って清聴するというイメージがありますが、このコンサートはその概念にとらわれず、誰とでも楽しく参加できるように工夫されています。

 音楽療法士とは、「人の生理的、心理的、社会的、認知的な状態に作用する音楽の力を使って、クライエントの心身障害や行動の変化を支援していく療法士」のことです。この療法によってクライエントの「より良い生活(QOLの向上)」につながると言われています。孤立を防いだり言語や身体のリハビリ、子どもの心身の発達などが具体的な効果として挙げられます。イベントは新潟市西蒲区の西川多目的ホールで開催され、参加した人数は来場者が約100名、音楽療法士が約10名、学生スタッフが10名の総勢約120名でした。

 まず会場に到着してすぐに取り掛かったのは会場の設営です。会場内の装飾に関しては私たちが最初から最後まで任されました。クリスマスらしい装飾するために、赤や緑・金や銀といった華やかなテープで飾ったり、星や靴下や雪だるまといった装飾品も壁一面に張り付けることによって、ステージ全体を明るく魅せることができました。

 次に、コンサート受付のお手伝いをしました。小さなお子さんもたくさん来られていたので、なるべく丁寧に説明しながらパンフレットの配布や客席への案内を行いました。

 そして、13時半からコンサートが始まりました。このコンサートは三部構成になっており、第一部では、「静かに演奏を聴く。」第二部では、「会場にいる全員で楽しく歌う。」第三部では、「好きな楽器を手に持ち一緒に楽しく演奏する。」というテーマが設定されていました。これは子どもたちがただ音楽を聴くだけではなく、自ら楽器をもって音を鳴らしたり歌ったりすることで、音楽を気軽に楽しんでもらうためです。私たちは自分の好きな楽器を使って自由に音を鳴らしたり、みんなで歌をうたったりしている参加者の様子を写真や動画に収めるお手伝いをしました。そして、子どもたちと一緒に楽器をもって音を鳴らしたり歌をうたって、私たちも子どもたちと同じように楽しい気持ちになりました。

 今回の活動を通して、私たちは参加者の目線で準備し、そして一緒になって楽しむことの大切さについて学ぶことができました。準備のときは、「どのような飾りつけをしたら子どもたちは喜んでくれるだろう。」と参加者の目線になって考えて、用意された装飾品を工夫しながら仕上げました。また、コンサート中は安全確保を意識しながらも「どのように子どもたちと接したら楽しんだり、喜んだりしてくれるだろうか。」と考えて積極的に声をかけました。特に障がいをもつ子どもたちが不安な気持ちにならないように、声のトーンを明るくして話しかけるなどの対応を変えることがよいと学びました。なによりも「自分が楽しんだら、子どもたちも楽しくなるのではないのか。」と考え行動してみると、子どもたちが徐々に笑顔になって会場全体が明るい雰囲気に変わっていきました。相手を楽しませるには、まず自分自身も楽しむことで場の空気が良い雰囲気になるということを実感しました。

 これからイベントに携わる機会があるときは、参加者の目線を大切しながらも自分自身もいかに楽しく過ごすかによって、会場全体の雰囲気が明るくなるような活動に励んでいこうと思います。

(共生社会学科 4年 瀬賀 翔平)

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