誰かのために生きる(3代目学長 鈴木佳秀)

ルツとナオミ・その15[2010-03-26]

意を決して、ルツは麦打ち場に下っていきました。目立たないように居場所を確保し、祝いの宴をそっと見守っていたはずです。彼女のまなざしは、ひたすらボアズに注がれていました。
ボアズは食事をし、飲み終わると心地よくなって、山と積まれた麦束の端に身を横たえた(ルツ記3章6節)と聖書は語ります。祭ではワインを飲むからです。普通の赤ワインの他に、強い酒や未発酵のジュースのようなものもありましたが、この時代、白やロゼはまだありません。濃いワインに水を混ぜて飲む、ギリシア流の慣習もありませんでした。
ボアズが寝入ったのを確認して「ルツは忍び寄り、彼の衣の裾で身を覆って横になった」(7節)と聖書は語ります。人は亜麻布の上着を身にまとって外出するのが常でした。夜には、脱いだ亜麻布で毛布のように身体を覆って眠る人もいました。申命記24章10節~13節の規定は、この上着が貧しい人に貸し付ける際の担保にされたと伝えています。規定は、担保の上着を日没までに返しなさいと命じ「そうすれば、彼はその上着にくるまって床に伏し、あなたを祝福するであろう。それは、あなたの神ヤハウェの前で、あなたの義となるであろう」(私訳)と語っています。(鈴木 佳秀)

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