ダビデの物語(3代目学長 鈴木佳秀)

ダビデの物語・プロローグその7[2010-08-27]

彼女の祈りは聞かれ「ハンナは身ごもり、月が満ちて男の子を産んだ。主に願って得た子供なので、その名をサムエル(その名は神)と名付けた」と聖書は語っています(サムエル記上1章20節)。ハンナが喜びにひたっていた様子について、テキストは何も語りません。旧約聖書の世界では名付け親が母親であることは一般的でしたが、サムエルという命名にハンナの信仰が投影されています。彼女の思いがそこに込められているからです。祈りが聞かれたことに、自分が生かされていることのすべてをハンナは感じたのではないでしょうか。
翌年、エルカナが家族を伴いシロに上ろうとしたとき、ハンナは一緒に行こうとせず、夫に「この子が乳離れしてから、一緒に主の御顔を仰ぎに行きます。そこにこの子をいつまでもとどまらせましょう」(22節)と語っています。「あなたがよいと思うようにしなさい。この子が乳離れするまで待つがよい。主がそのことを成就してくださるように」とエルカナは妻に語りかけています(23節)。
祈り願った通り、ハンナは自分に授けられた子供を主なる神に捧げる決意なのです。愛するハンナが産んだ自分の息子ですが、夫はそれを受けいれようとしています。(鈴木 佳秀)

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