学長室だより

2005年9月23日号

訪問介護員(2級)養成研修が終わって、きょう修了証書を手渡した。男女合わせて23名。申し込みをおこなった全員が今日を迎えた。暑い盛りの8月1日に第一回の講義をわたしが行なった記憶がある。しばらくは各種専門の講義。8月27日からは、12の施設にわかれて、暑い盛りに現場での実習にはいり、本日を迎えた。
修了証書を手渡したあとで、先日、中国・黒龍江省の東方学院を訪問したときのことを語った。その大学のあるハルピン市は、かつて日本陸軍の第731部隊のあったところである。その場所へ連れていってもらって、多数の中国人を生体実験に付した現場をみた。その夜、晩餐会の席で、わたしは日本の暴挙をわび、今のこの機会を“friendship”(友情)の出発点としたい、と語った。修了証書を手にした方がたは、よく聞いてくださった。人の生命のかけがえなさを熟知している方がたであった。(新井 明)